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  • 【2022年4~6月】陶器市/クラフトフェア カレンダー

    ※新型コロナウィルス感染症拡大にともない、開催日程・場所について変更される可能性があります。開催については、公式サイトなどでご確認をお願いします。たくさんの窯元の器を一度に見られる「陶器市」。木工・陶磁・染織・金工・ガラスなどの手づくりのつくり手が集まるイベント「クラフトフェア」。作家さんと直接お話ししたり、はっとときめく作品に出会えたり、陶器市やクラフトフェアは年間を通じて全国で開催されています。この記事では、2022年の4〜6月にリアル・WEBで行われる陶器市/クラフトフェアをピックアップしました。参考:【2022年1~3月】陶器市/クラフトフェアhttps://toracie.net/blog/tokiichi202201数多くの品々が並ぶ陶器市やクラフトフェアは楽しくて見ごたえあり!お住まいの近くで開催されている陶器市があれば、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。人気の陶器市は朝早くから賑わうこともあるので、事前に計画を立ててお出かけするようにしましょう。近くにない、外出は控えたいという方は、オンライン陶器市を覗いてみてください。2022年4~6月開催予定の陶器市とクラフトフェアについてそれでは、2022年4〜6月に開催される、リアル・WEBの陶器市/クラフトフェアについて見ていきましょう。1.ARTS&CRAFT静岡手創り市「ARTS&CRAFT静岡手創り市」は、緑豊かな森に囲まれた「靜岡縣護國神社」にて、春季と秋季の2回開催されるクラフトフェアです。毎年、全国から約140組以上の個人作家さんたちが集まり、全国のものづくりを発信します。器や生活雑貨、アクセサリー、バッグ、洋服などの手工芸・クラフトを中心に、素材を生かした焼き菓子・パンなども販売され、緑に囲まれた境内で、ゆったりピクニック感覚で楽しめるイベントです。ARTS&CRAFT静岡手創り市 開催予定【静岡県 靜岡縣護國神社 会場】開催日程:2022年4月9日(土)~4月10日(日)9:00~16:00開催場所:〒420-0821 静岡市葵区柚木366番地 (靜岡縣護國神社)アクセス:http://www.shizuoka-tezukuriichi.com/accsess.html駐車場:お車でお越しの際、東静岡・静岡駅周辺のコインパーキングをご利用ください。http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=128問い合わせ先:shizuoka@tezukuriichi.com  ※メールでのお問い合わせを推奨※03-3956-2254(ARTS&CRAFT 静岡手創り市 事務局)公式サイト:http://www.shizuoka-tezukuriichi.comFacebook:https://www.facebook.com/shizuokatezukuriichi/Instagram :https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/?hl=ja2.笠間の陶炎祭(ひまつり)茨城県下最大!他に類を見ない陶器市。200を超える陶芸家・窯元・地元販売店が出店する、スケールの大きな陶器イベントです。個性的な焼き物の産地として知られる茨城県笠間市の野外公園に、たくさんの人々と作品が集います。<出展作家一覧>https://www.himatsuri.net/syutten/index.php笠間の陶炎祭 開催予定【茨城県 笠間芸術の森公園イベント広場 会場】開催日程:2022年4月29日(金)~5月5日(木)9:00~17:00開催場所:〒309-1611 茨城県笠間市笠間2345(笠間芸術の森広場)アクセス:https://www.himatsuri.net/access.php駐車場:笠間芸術の森公園駐車場や付近の臨時駐車場をご確認ください。https://www.himatsuri.net/access.php問い合わせ先:0296-73-0058 (笠間焼協同組合)公式サイト:https://www.himatsuri.net/Facebook:https://www.facebook.com/Kasama.himatsuri/Instagram :https://www.instagram.com/himatsuri.kasama/備考:入場料金 1日500円【18歳以下無料、障がい者無料 (付き添いの方 1 名含む) 】3.うちる春のWEB陶器市うちるWEB陶器市は、春夏秋冬、年に4回(5月、8月、11月、1月)オンライン上で開催されるイベントです。次回5月は「春の陶器市」です。このような状況の中でも、少しでも作家さんの作品が皆さんの手に渡るよう、おうちで楽しめるオンライン陶器市。全国各地に出店している人気の作家さんの作品を、自宅に居ながらゆっくりと楽しみましょう。<参加作家>アトリエキウト/音喜多美歩/シモヤユミコ/KANEAKI SAKAI POTTERY/小鯖美保子/ たくまポタリー/一翠窯/寺嶋綾子/藤村佳澄/金津沙矢香/今村知佐/四十沢木材工芸『おうちで楽しむ  うちる春のWEB陶器市』概要開催日程:4月30日(土) 9:00 ~5月13日(金)   開催場所:『おうちで楽しむ陶器市 うちる』サイト内Web会場: https://uchill.jp公式サイト: https://uchill.jp/?mode=f69instagram:https://www.instagram.com/y.uchill/4.信楽作家市陶芸で有名な滋賀県甲賀市の信楽町では、毎年ゴールデンウィークの時期に「信楽作家市」が開催されます。実力あるプロの陶芸家が全国から集い、展示即売をするイベントです。質の高い作品が集う陶器市として注目されています。個性的でデザイン性の高い作品の中から、自分にぴったりの器を探すのもいいですね。信楽作家市 開催予定【滋賀県 滋賀県立陶芸の森・太陽の広場 会場】開催日程:2022年5月2日(月)~5月5日(木)9:00~17:00 ※5日は16:00まで※ 開催場所:〒529-1804 甲賀市信楽町勅使2188-7アクセス:https://www.shigaraki-sakkaichi.com駐車場:無料 (普通車約600台、大型バス約10台)問い合わせ先:https://www.shigaraki-sakkaichi.com/contact.html公式サイト:https://www.shigaraki-sakkaichi.comFacebook:https://www.facebook.com/信楽作家市-1574521506094999/Instagram :https://www.instagram.com/shigaraki_sakkaichi/?hl=ja5.土岐美濃焼まつり佐賀の「有田陶器市」、愛知県の「せともの祭り」に並ぶ日本3大陶器祭りの一つ「土岐美濃焼まつり」。毎年ゴールデンウィークに開催されます。美濃焼は、岐阜県の東濃地方の一部地域で製作される陶磁器の総称です。生活に溶け込みやすい器で、和食器や洋食器として幅広く使われています。陶磁器生産日本一と言われる岐阜県土岐市で開催される土岐美濃祭りは種類も品数も豊富!個人使い品から飲食店業務用品まで、陶磁器・木製品・ガラス・漆器・雑貨など幅広い商品が並びます。土岐美濃焼まつり 開催予定【岐阜県  織部ヒルズ  会場】開催日程:2022年5月3日(火)~5月5日(木)予定 開催場所:〒509-5171 岐阜県土岐市泉北山町3-1アクセス:https://www.oribe-hills.com/access駐車場:無料 問い合わせ先:0572-55-1322(織部ヒルズ総合案内所)https://www.oribe-hills.com/info公式サイト:https://www.oribe-hills.com/news/3066.htmlFacebook:https://www.facebook.com/oribehills/Instagram:https://www.instagram.com/oribehills/6.クラフトフェアまつもと2022・クラフトスクエア幅広いジャンルの作家の個性豊かな作品が揃う「クラフトフェアまつもと」。「クラフトスクエア」も同日に開催されます。毎年5月の最終土曜・日曜、全国から約280のクラフト作家と5万人ものクラフトファンが集まります。長野県松本市は、江戸時代には各地から集められた多くの職人たちが居住する城下町として栄え、今でも沢山のクラフト作家さんがこの地で暮らしています。のどかな雰囲気の「あがたの森公園」で、お気に入りのクラフト作品を見つけましょう。クラフトフェアまつもと2022・クラフトスクエア 開催予定【長野県 あがたの森公園 会場】開催日程:2022年5月28日(土) 10:00~17:00     2022年5月29日(日)   9:00~17:00 開催場所:〒390-0812 長野県松本市県3丁目1−1アクセス:https://matsumoto-crafts.com/craftsfair/駐車場:会場周辺に駐車場はありません。市街地の一般駐車場をご利用ください。 長野県松本合同庁舎の駐車場を無料で利用いただけます。合同庁舎から松本駅までシャトルバスが運行されます。※クラフトフェア当日はあがたの森公園駐車場は使用できません※問い合わせ先:https://matsumoto-crafts.com/contact/(NPO法人 松本クラフト推進協会)公式サイト:https://matsumoto-crafts.comFacebook:https://www.facebook.com/matsumotocraftsInstagram : https://instagram.com/craftsfair_matsumoto?utm_medium=copy_link7.益子春の陶器市恒例の「益子春の陶器市」は春と秋に開催される益子町の最大イベント。今年は3年ぶりの開催となります。陶器や美術品、骨董品などのほか、地元農産物や特産品などが並び、朝早くから街が賑わいます。販売店約50店舗、約550張のテントで、陶芸作家さんや窯元の職人さん達と直接会話を楽しむことができるのも魅力のひとつ。多くの種類の作品が通常価格より安く販売されます。要チェック!益子春の陶器市 開催予定【栃木県 城内坂・道祖土地区をメイン会場に益子町内各所にて】開催日程:2022年4月29日(金)〜2022年5月8日(日)9:00~17:00 開催場所:益子町内各所(城内坂、道祖土(さやど)地区中心)アクセス:http://blog.mashiko-kankou.org/access/index.shtml駐車場:周辺に有料と無料の駐車場があります。https://da-inn.com/wp-content/uploads/2019/03/2019-04-10_153202-1.png問い合わせ先:028-570-1120(益子町観光協会)公式サイト:http://blog.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/index.shtmlFacebook:https://www.facebook.com/mashiko.kankou/Instagram :https://instagram.com/mashiko_kankou?utm_medium=copy_linkいかがでしたか。素敵なうつわや工芸品にめぐり会えると思うと、わくわくしてきますね。陶器市やクラフトフェアを楽しんで頂けましたら幸いです。

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  • 【2022年1~3月】陶器市・陶器まつりカレンダー

    ※新型コロナウィルス感染症拡大にともない、開催日程・場所について変更される可能性があります。開催については、公式サイトなどでご確認をお願いします。たくさんの窯元のうつわを一度に見られる「陶器市」。作家さんと直接お話ししたり、思わぬ掘り出し物を見つけられたりと、そんな陶器市は、ゴールデンウイークなどの連休だけでなく毎月のように開催されているのをご存じでしたか?この記事では、2022年の1〜3月にリアル・Webで行われる陶器市/陶器まつりをピックアップいたしました。お近くで開催される予定があれば、ぜひ出向いてみてはいかがでしょうか。また、コロナ禍でオンライン陶器市も一般的に。コロナでもオンライン開催され、日本全国で開催されている陶器市や陶器まつり。ゴールデンウィークをはじめ、春や秋の連休に各地で開催されます。数多くの品々が並ぶ様子は見ごたえあり!人気の陶器市は朝早くから賑わうこともあるので、事前に計画を立ててお出かけするようにしましょう。お住まいの近くで開催されている陶器市があれば、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。近くにない、外出は控えたいという方は、オンライン陶器市を覗いてみてください。陶器市とは陶器市とは、各所で開催されているさまざまな窯元が集まるイベントです。やきもの産地で行うパターンと、イベント会場などで全国の様々なやきものを一堂に集めて行うパターンがあります。陶器市は、産地にとって一大イベント。非常にたくさんのうつわを目にすることができます。窯元も陶器市に向けて作品を作ることが多いので、普段では見られない一品に出会えることも。やきものを手に取りながら、作家さんや陶房の方と直接お話しできたり、値引きしてもらったり、掘り出し物を発見する楽しみもあります。陶器市は、各地で人気のイベントでしたが、コロナ禍で相次いで中止になってしまいました。そこで新たに開催されるようになったのが「Web陶器市」です。お話ししたり、うつわを手に取ることはできませんが、おうちにいながらにして陶器市が楽しめるとあって人気が高まりつつあります。2022年1~3月開催の陶器市それでは2022年1〜3月に開催される、リアル・WEBの陶器市について見ていきましょう。1.全国大陶器市「全国大陶器市」は、各地域の産地小売卸業者また窯元生産者などによって構成される全国大陶器市振興組合が行う陶器市です。日本各地の都市公園を中心に、主に屋外で年に20回ほど開催されます。<主な出展産地>有田焼・伊万里焼・波佐見焼・三川内焼・備前焼・砥部焼・京焼・美濃焼・瀬戸焼信楽焼・織部焼・萬古焼・常滑焼・九谷焼・益子焼・笠間焼・やちむん・小石原焼小鹿田焼 など取扱商品は、日用使いの家庭用食器だけでなく、作家ものや人間国宝作家などの美術品まで多彩。普段あまり見ることのない陶房さんが参加されていることも多く、一般販売されていない個性的な作品に出会えるチャンスです。見て歩くだけでも楽しいですよ。全国大陶器市 開催予定【静岡県 エコパ 屋外会場 】開催日程 : 2022年1月8日(土)~1月13日(木) 10:00~17:00開催場所 : 〒437-0031 静岡県袋井市愛野2300−1 (静岡県小笠山総合運動公園スタジアム)アクセス:https://www.ecopa.jp/access/駐車場:https://www.ecopa.jp/parking/問い合わせ先: 0538-41-1800 (エコパスタジアム)https://www.ecopa.jp/【愛知県・豊田スタジアム】開催日程 : 2022年1月29日(土)~2月6日(日) 10:00~17:00(最終日の2月6日(日)は16:00まで)開催場所 : 〒471-0016 愛知県豊田市千石町7丁目2番地(豊田スタジアム)アクセス : https://www.toyota-stadium.co.jp/access/駐車場 : 駐車場の混雑が予想されますので、公共交通機関でのご来場にご協力ください。問い合わせ先 : 0956-59-6572 (豊田スタジアム)https://www.toyota-stadium.co.jp//公式サイト:https://dai-toukiichi.com/Facebook:https://www.facebook.com/toukiichi/Instagram :https://www.instagram.com/toukiichi/2.全国陶器まつり全国陶器祭り振興会が開催する「全国陶器まつり」。全国を巡回して各地で行われており、家庭用食器から伝統工芸品まで幅広い品ぞろえが魅力です。2022年1月は鹿児島で開催されます。展示即売される作品は約20万点とのこと。<主な出展産地>有田焼・伊万里焼・美濃焼・常滑焼・信楽焼・波佐見焼・瀬戸焼・万古焼・備前焼・壺屋焼・萩焼・つが野焼・河内人形焼など価格帯の幅も広く、100円から買えるものもあるとか。点数が多いので見て回るのも楽しいでしょうね。近くで開催されていたらぜひ足を運んでみてくださいね。全国陶器まつり 概要2022年開催日程 : 1月8日(土)~1月16日(日) 10:00~17:00開催場所 : 〒892-0814 鹿児島県鹿児島市本港新町5-4 鹿児島本港ウォーターフロントパーク内公式サイト : https://www.touki-matsuri.com/index.html備考 : 入場無料 雨天開催3.テーブルウェアフェスティバル「テーブルウェア・フェスティバル」には、日本各地の窯元の作品だけでなく、世界中から陶磁器が集まります。他にも、ガラス、漆器、木工品などのテーブルウェアが一同に会する日本最大級の“器の祭典”。その数は毎年13万点以上、来場者数も25万人以上という一大イベントです。コンテストや著名人によるステージイベント、テーブルセッティングなども行われます。出展ブースもあるので、国内産地の窯元作品や洋食器、リネン、ガラスなどが購入可能です。2022年は、リアルとオンラインを同時開催。一般的な陶器市とは異なり、入場料が必要です。テーブルウェアフェスティバル概要開催日程 :1月29日(土)~2月6日(日) 9:00~19:00 (入場は閉場の30分前まで)※最終日6日(日)は、18:00閉場予定※東京ドームホテル(B1F宴会場)は、2月3日(木)までの6日間※オンラインイベントは、1月29日(土)9:00~2月28日(月) 19:00まで閲覧可開催場所:プリズムホール、Gallery AaMo、東京ドームホテル(B1F宴会場)Web会場: https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/入場券:2,000円/後半3日間入場券 1,800円 (小学生以下は無料。但し、大人の付き添い必要) ※オンライン入場券込み価格 ※入場券は、3会場共通チケットです。オンライン入場券は、単独でも500円で販売問い合わせ先:03-5800-9999(東京ドームシティわくわくダイヤル)公式サイト: https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/Facebook:https://www.facebook.com/tokyodomecity2000/4.うちる冬のWEB陶器市全国のうつわを扱う「うちる」でも、WEBで陶器市を開催しています。その時期は年に4回(5月、8月、11月、1月)。1月に開催されるのは「冬の陶器市」です。特徴としては、他の陶器市のように「〇〇焼」といったくくりではなく、陶房・作家さんのうつわがメインに出品されること。参加作家さんのファンの方はもちろん、個性的な器が欲しいと思っている方は、一見の価値ありです。<参加作家>寺村光輔/笠原良子/翁明窯元/ITOGAPOTTERY/宮田竜司/豆青窯/土の種/森陶房/伊藤豊/中野明彦/庄司理恵/原村俊之/はなクラフト/相澤かなえ/辻本路/フレル。山田 哲也(順不同 敬称略)※辻本路さんは1アイテム3点までとなります。開催日程:2022年1月22日(土) 9:00~1月28日(金)開催場所:https://uchill.jp/5.読谷WEBやちむん市沖縄県の読谷村で毎年12月に行われていた「読谷山焼(ゆんたんざやき)陶器市」は、沖縄最大級の陶器市。コロナ禍によって、WEBに場所を移して開催されているのが「読谷WEBやちむん市」です。読谷村「やちむんの里」だけでなく村内の陶房が参加しているのが特色です。2022年は琉球ガラス工房も参加し、全14店で行うことになりました。<参加者>陶房  高江洲、陶芸工房  ふじ、ei-bou、山ひつじ舎陶器、仲間陶房、常秀工房、てぃぬひら工房、陶眞窯、datta.沖縄南の島 陶芸工房、焼物工房 おなが家、一翠窯、吉陶房、琉球ガラス工房 雫、読谷村共同販売センター読谷村には70を超えるやちむん工房が存在します。「やちむん」と一口に言っても、工房によって作風はガラッと変わりますよ。Webサイトはログインなども不要で閲覧できますので、ぜひ訪問してみてくださいね。開催日程:2022年1月15日(土) 0:00~1月30日(日) 23:59開催場所:https://yomitan-yachimunichi.com/6.益子 WEB 陶器市関東最大級の陶器市である「益子陶器市」。コロナ禍で中止を余儀なくされたことから誕生した「益子 WEB 陶器市」も、4回目を数えることになりました。毎回150以上の事業者が参加し、8,000点以上の作品が出品、3,800万点以上の陶器を中⼼とした⼿⼯芸品を販売している、日本最大のWEB陶器市です。益子WEB陶器市では、開催日8日前の2月11日からプレオープンを実施。購入はできませんが、出品作品を事前に見られます。会員登録すれば、お気に入り登録ができるので、当日の買い回りにとても便利です。さらに「同梱サービス」があり、会期中に複数店舗・複数回の注文をした場合でも、一つにまとめて発送してくれるだけでなく、全ての注文を合計して作品代金が15,000円以上であれば送料が無料になるというサービスも。いろいろな陶房の作品を合わせ買いしたい方におすすめです。開催日:2022年2月19日(土) 9:00~2月27日(日) 17:00開催場所:https://toukiichi.mashiko.online/passwordInstagram:準備中

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  • 波佐見焼のおすすめお茶碗をご紹介

    長崎県の波佐見町で作られている「波佐見焼(はさみやき)」。400年の歴史を持ち、江戸時代の町民文化を支えた日用食器でもあります。シンプルで使いやすいだけでなく、時流を取り入れた新しいデザイン性も魅力。窯元ごとに個性豊かな器を見ることができます。今回は、波佐見焼からtoracieおすすめの「お茶碗」をセレクト。毎日使うお茶碗だから、新しく変えてみると食卓の雰囲気がぐっと新鮮になりますよ。波佐見焼の特徴波佐見焼の特徴を説明するのは難しいです。「特徴がないことが特徴」とも言われます。波佐見焼を代表する伝統的な作品というと、江戸時代から作られている「くらわんか茶碗」がよく挙げられます。白磁に呉須(藍色)のシンプルな絵付けが特徴的なデザインです。白磁に呉須(藍色)の絵付けの技法は、現在でも多くの波佐見焼に見られます。例えば、人気のキャラクターをモチーフにしたような絵付けもあるくらいです。では、波佐見焼には必ず白に藍色の絵付けかというと、そうではありません。あくまでそれは波佐見焼のデザインの一つにすぎないのです。デザインも伝統柄や北欧風の柄、または無地などバラエティー豊か。かわいい系からオシャレでモダン、スタイリッシュな食卓の演出まで自由自在です。波佐見焼は、その時々で時代に合ったものを生み出してきました。もともと庶民の器として作られた波佐見焼。他のブランド食器に比べると、ライフスタイルに合わせてお手頃価格で揃えることができるのも魅力です。また、丈夫で、汚れにくく、食洗器やレンジにも使えるなど、その扱いやすさも波佐見焼の特徴といえます。器のデザインと共に、種類も豊富です。和食器だけでなく洋食器も揃いますので、アイテムごとに気に入ったうつわを手に入れるのも良いですし、いっそシリーズで揃えれば、統一感のある食卓を作ることができるでしょう。毎日の食卓の気分を変える「お茶碗選び」のススメふだん使いのうつわを変えることで、食卓に新鮮な気分を取り入れられます。そこで、toracieがおすすめしたいのは「お茶碗」を変えること。普段何気なく使っているうつわですが「こだわって買いました!」という方が意外に少ないアイテムです。ご飯を食べるお茶碗は、他の器とは異なる点があります。それは、「自分用」が決まっていること。毎日使う自分のためのうつわだから「なんとなく買う」のではなく、じっくりと吟味して選びたいもの。それに、お茶碗はなにも「1つ」と決める必要はありません。「お休みの日のお茶碗」「いっぱい食べたい時のお茶碗」「ダイエット中のお茶碗」といったように、状況に応じて使い分けするのもおすすめです。今回ご紹介する波佐見焼なら、いろいろなバリエーションのお茶碗が揃います。「これ良い!」と思って買ったとしても、他の器とのテイストが違いすぎると、食卓の印象がちぐはぐになってしまいますよね。波佐見焼なら、お茶碗に合わせて同じシリーズで他のアイテムも揃えやすいので、お茶碗を中心に食卓に統一感を出しやすいです。toracieおすすめ!波佐見焼のおすすめお茶碗6選toracieのラインナップの中から、おすすめのお茶碗をご紹介します。ふだん使いにも、ギフトやプレゼントにもぴったりのものばかりです。ぜひ参考にしてみてくださいね。波佐見焼 福峰陶苑 すゑひろ椀 掛け網 Mhttps://toracie.net/products/detail/670江戸時代から引き継ぐ「くらわんか椀」のテイストを活かしつつ、扇子のようなちょっと変わったカタチがモダンなこちらのお茶碗は、福峰陶苑のもの。「すゑひろ椀」という名前の通り、末広がりのカタチには、広がり栄える意味が込められています。白磁に描かれた掛け網柄は、熟練した職人による手作業。とてもおめでたい器です。お正月など晴れの日に使いたいですね。高級感のあるテイストは、お祝いのギフトにもピッタリ。こちらはMサイズで直径約12cm。直径約10cmのSサイズから、直径約14.5cmのLLサイズまで4種類のサイズ展開があるので、ご家族の食べる量に合わせて選べますよ。福峰陶苑 掛け網はこちらtoracieでは、他にも福峰陶苑のうつわを取り扱っています。絵付けが色鮮やかなお茶碗なども。ぜひご覧ください。https://toracie.net/products/list?category_id=107波佐見焼 永峰製磁 koma茶碗ブルーhttps://toracie.net/products/detail/693永峰製磁は「現代的な形と自然の中にある色の中和」をテーマに、シンプルで使いやすいうつわを手掛ける窯元です。「koma茶碗」は人気商品の一つで、手触りの良いマットな質感と、こだわりの釉薬で彩られたシックカラーのお茶碗。品性と和らぎを感じさせるスタイリッシュなデザインで食卓を彩ります。駒をモチーフにしたカタチはシンプルで使いやすく、電子レンジ、食洗機も可能で扱いやすいのも魅力。直径約14.5cmとやや大き目で深さもあるので、ご飯茶碗だけではなく、汁椀やサラダボウルとしても使えるなど、マルチに活躍してくれますよ。koma椀シリーズでは、ブルーのほかに、ピンクとアイボリーも展開しています。ぜひご覧ください。koma椀シリーズはこちら波佐見焼 利左エ門窯 霧縞 飯椀 大https://toracie.net/products/detail/576利左エ門窯は、江戸時代中期から波佐見の地で窯業を営み、その発展の要ともなった窯元。ほとんどが磁器の波佐見焼の中で陶器を作る希少なメーカーです。その作品は、伝統技法を活かしつつモダンな作りであるのが特徴。霧鎬は、鎬(しのぎ)の名が表すようにカンナで削った細かな溝と釉薬の濃淡が作り出す美しい縞模様のうつわです。ブルーグレーの上品な色合いは、どんな料理も引き立たせてくれます。直径約14cmの大き目のお茶碗なので、汁椀や小鉢としても活躍してくれそう。霧縞シリーズでは、お茶碗以外にもうつわのラインナップがあり、アイテムを揃えることで食卓に統一感を出すことができますよ。https://toracie.net/products/list?category_id=96波佐見焼 吉村陶苑 彩色点 姫碗 赤https://toracie.net/products/detail/708 吉村陶苑(陶房青)は、暮らしの中で「ほっと」する心のなごみになる、やきものづくりを行っている陶房です。「彩色点」は、控えめに描かれた3色の玉模様がポップな印象のお茶碗。シンプルな絵付けですが、小ぶりな姫碗に描かれたサイズ感や余白の取り方にセンスが光ります。直径約10cmと小ぶりなので、小食の方やお子様向けにいかがでしょうか。彩色点のシリーズは、他にも緑と湯呑を揃えています。ぜひご覧ください。吉村陶苑の彩色点はこちら波佐見焼 副千製陶所 水玉 厚渕飯椀 中https://toracie.net/products/detail/699昔から旅館などで見かける水玉模様の食器。半世紀にわたって長く愛されているデザインです。このドットは、職人が一つひとつ手で彫って描き出しています。2010年グッドデザイン・ロングライフデザイン賞(水玉食器)受賞。使いやすさと飽きないデザインが、いまも多くの人を惹き付けています。水玉シリーズでは、他にも湯呑やさまざまな形の急須のラインナップがあります。あわせてご覧ください。副千製陶所の水玉シリーズはこちら波佐見焼 筒山太一窯 御本 茶碗https://toracie.net/products/detail/565和食器を主に手掛ける筒山太一窯。土の暖かみと釉薬の深みが、渋かわいいともいえる魅力を引き出しています。こちらのお茶碗は、安土桃山から江戸初期に多く焼かれた「御本手(ごほんて)」と呼ばれる窯変の一つが特徴的な茶碗です。断片的に淡い赤の斑点が現れています。シンプルなデザインでありながら、とても味わい深いお茶碗。表面を削った面取りがデザインにニュアンスを与えています。お茶碗としてだけでなく、スープカップやカフェオレボウルとしても役立ってくれそうです。御本シリーズでは、お茶碗以外にもカップや丼鉢などのラインナップがあります。そろえてみてはいかがでしょうか。筒山太一窯の御本シリーズはこちらtoracieでは、他にも筒山太一窯のうつわを取り扱っています。ぜひご覧ください。https://toracie.net/products/list?category_id=92私たちが毎日のように使う「お茶碗」。カタチやデザインもさまざまで、シンプルなものからゴージャスなものまで、バリエーションが豊富です。おうちごはんの充実に、お茶碗の模様替はとてもおすすめ。その日の気分にあわせて選んでみてはいかがでしょうか。他にも「波佐見焼のお茶碗」はこちらから。ぜひご覧ください。

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  • 素朴な見た目、美しく優しい色合い-琉球ガラスとは?-

    沖縄には、沖縄の気候や風土、歴史、琉球王国時代から交流が続いている諸外国の影響を色濃く反映した、独自の文化が存在しています。数多くの伝統工芸品にも強く表れており、琉球漆器ややちむん(※)、琉球ガラスといったうつわも例外ではありません。琉球ガラスには100年以上の歴史があるとされ、素朴な見た目と美しく優しい色合いから、沖縄旅行のお土産品としても高い人気を誇っています。今回は、琉球ガラスの歴史や特徴、おすすめの琉球ガラス製品についてご説明します。※沖縄のもう一つの焼き物「やちむん」については、こちらの記事をご参照ください。【沖縄】やちむん・琉球王国から続く焼物の魅力琉球ガラスとは?琉球ガラスとは、沖縄を代表するガラス工芸品で、沖縄ガラスとも呼ばれます。穴の空いた竿を持って息を送り込み、回しながら成形する、いわゆる「宙吹き技法」と、予めくり抜いておいた型(るつぼ)にガラスをはめた状態で、息を吹き込んで成形する「型吹き技法」で製作されます。第二次世界大戦後、米軍が使用したコーラやビールなどの空き瓶をリサイクルし、色合いや厚み、気泡をあえて生かした、独特な雰囲気が特徴です。琉球グラスの歴史琉球ガラスの歴史は明治時代の中期ごろまで遡ります。長崎や大阪からやって来たガラス職人たちによって、那覇西町にガラス工場が建てられたのが始まりとされます。当時から第二次世界大戦中までは、以下に挙げるものを作っていました。ランプのほや角形・丸形の駄菓子瓶蝿取り器漬物入れ投薬瓶石油壷第二次世界大戦中、那覇西町にあったガラス工房は爆撃で破壊され、ガラス製造もストップしていましたが、戦後に再開。しかし、戦後の物資不足でガラスの材料である「屑ガラス」が思うように集まらなかったため、米軍の捨てていったコーラ瓶やビール瓶を屑ガラスの資材として再利用することを思いつき、1950 年代中頃から徐々に薄い青、緑、茶色などの色がついたガラスを製造するようになりました。これが、琉球ガラスの始まりです。その後、進駐軍、米軍関係者とその家族が工房に見学に来ていたことから米軍関係者の本国への土産物として人気を集めました。1983(昭和58)年に6つの工房が琉球ガラス工芸協同組合を設立以降、さまざまな名称で呼ばれていたガラスは「琉球ガラス」という名前になったのです。<琉球ガラス略年表>明治この頃、ガラス製品はほとんど本土より移入していた 42年頃奥武山公園に玉井(江)商店創業する[寄留商人の経営]44年頃前田ガラス工場創業0年頃三重域ガラス工場(?)創業昭和0年頃三重城ガラス工場、昭和初めまで操業19年10 : 10空襲で前田ガラス工場焼失する20年終戦24年頃沖縄ガラス(新田社長)創業26または27年頃奥原ガラス創業(沖縄ガラスから移行?)49年頃県内のガラス工場は49年度の調査で6社沖縄ガラス工場、牧港ガラス工場、奥原ガラス工場、ナニワガラス工芸社、琉球ガラス製作所、国際ガラス工芸社58年琉球ガラス工芸協同組合設立(資)奥原硝子製作所、琉球硝子製作所、国際硝子工芸社、(資)親富祖民芸ガラス、(有)沖縄寿ガラス工芸社、以上6社で設立60年2月 琉球ガラス工芸協業組合へ組織変更。4月 琉球ガラス村オープン。協業組合としての共同工場及び共同施設が完成し、生産活動及び販売活動を開始する引用:琉球ガラス工芸の文化 高良松一(沖縄県立博物館)沖縄県立博物館紀要第15号, 37― 50, 1989年をもとに、弊社作成琉球ガラスの特徴当初は米軍関係者たちから注文を受けていたため、琉球ガラスはアメリカナイズされた一風変わった見た目をしていたようです。アメリカの占領が終わり、沖縄が日本に返還されると、琉球ガラスのデザインも徐々に日常使いできるうつわへと変化していきました。では、琉球ガラスの特徴とはどんなものなのでしょうか。気泡があること他のガラスと琉球ガラスが決定的に違うのは、ガラスの中に気泡があることです。当時はコーラやビールなどの空き瓶を細かく砕いて作られた屑ガラスを使っていたため、ガラスにも色がついていたり、気泡があったりしていました。現在では、水あめ状に溶かしたガラスに炭酸水素ナトリウムを混ぜて気泡を作っています。気泡の種類も細かいものから大きなもの、粒状の気泡が無数に散らばっているものから大きな気泡を線のように描かれているものなどさまざまです。素朴な見た目と色合い琉球ガラスは、他のガラスのうつわに見られるような、特有の透明感や冷たい感じはなく、素朴な見た目と色合いが特徴です。色合いは最初、溶かしたコーラやジュースの空き瓶の色をそのまま利用していましたが、現在では3種類の原料(珪砂・ソーダ灰・石灰)を混ぜたものに、酸化コバルトや酸化マンガンの着色剤を調合して、琉球ガラスならではの美しい色彩を生み出しています。また、色の出方も着色剤の調合量や使用する着色剤によって違うため、一つ一つのうつわの色に特色が表れます。一つ一つの形が異なること琉球ガラスは、明治時代から続く伝統的な製法「宙吹き技法」と「型吹き技法」の2種類を基本的な成形方法とし、玉状になったガラスを吹くことで成形します。宙吹き技法は鉄管の先にガラスを巻き取り、口で吹きながら成形する方法で、型吹き技法は、予めくり抜いておいた型(るつぼ)を利用して成形する方法です。製品一つ一つの形が微妙に違って、味わい深いうつわになっているのは、「宙吹き技法」と「型吹き技法」を用いて成形しているためです。琉球ガラスはどこで買えるの?昔はガラス工房に直接出向くなどして購入していました。時代が進むにつれて、ガラス工房以外に琉球ガラスを取り扱うお店が増えていき、沖縄に直接買いに行かなくて済むようになりました。では、どこで琉球ガラスを購入できるのでしょうか。琉球ガラス村琉球ガラス村は沖縄本島の最南部のまち・糸満市の、ひめゆりの塔の近くにある、沖縄県内最大級の手作りガラス工房です。敷地内にはガラス工房の他、工房で実際に作った琉球ガラスを購入できるショップ、琉球ガラスづくりを体験できる教室など、琉球ガラスに親しむための各種施設が揃っています。ガラス工房・ギャラリーお気に入りの作家さんがいれば、ガラス工房やギャラリーを直接訪ねてみるのも、一つの手です。訪問の際は、一般に開放しているかどうかを必ず確認しましょう。ガラス工房やギャラリーを訪れて、実際に商品を手にとってみたり眺めたり、作家さんと話したりしていると新たな発見があるかもしれません。オンラインショップガラス工房やギャラリー、ショップなどが開設しているオンラインショップの利用も、琉球ガラスの入手方法の一つです。じっくり時間をかけて、いろいろな作家さんの作品の写真を眺めながら、気に入った商品を購入できるのがメリットです。おすすめの琉球グラスの商品toracieでは、さまざまな工房さんや窯元さんから直接陶器を買い付けたものを、オンラインで販売しています。ここでは、toracieおすすめの琉球ガラスをいくつかご紹介します。琉球ガラス ガラス工房ロブスト 涼み三角鉢 大 クリア気泡で施された、渦状の模様が美しい、ガラス三角鉢です。サラダや冷たい麺類、フルーツなどさまざまにお使いいただけます。ガラス工房ロブストは2004年にうるま市に設立されたガラス工房で、色の主張を抑えた作品を多く制作しています。琉球ガラス ガラス工房ロブスト 涼みロックグラス スカイ飲み口から底に向かって徐々に淡いスカイブルーが広がる、ロックグラスです。海の中で見るような、細かい気泡が特徴で、何とも涼し気な見た目をしています。琉球ガラス ガラス工房てとてと 露ぬ玉一口ビア「露の玉」という名前が示す通り、脚の部分に一つだけ閉じ込めた大きな気泡が特徴のグラスです。シンプルなデザインで、普段使いにピッタリです。ガラス工房てとてとは2011年にうるま市で設立されたガラス工房で、再生ガラスを原材料に、主に普段使いできるうつわを制作しています。琉球ガラス ガラス工房清天 グラス小 スカイ沖縄の青い空を表現したような、美しいスカイブルーのガラスで、ぼてっとした見た目と滑らかな肌触りが特徴です。この商品を作っているガラス工房清天は、沖縄県読谷村(よみたにそん)にあるガラス工房で、数多くの作家さんがここから巣立っています。上記の商品以外にも、多様な琉球ガラスを取り扱っております。下記リンクからぜひご覧いただき、お気に入りの一品を見つけてみてください。作家・窯元の食器や雑貨 通販│toracie トラシー│産地別│琉球ガラスまとめ第二次世界大戦中に米軍が上陸し、1972(昭和47)年に返還されるまでアメリカの占領下にあった沖縄。琉球ガラスは、沖縄のそうした歴史がもたらした産物でしたが、米軍に販売していた頃は日常使いできるうつわとしてではなく、空き瓶を再利用したアート作品として評価されていたそうです。そういったところに思いを馳せながら琉球ガラスを使ってみると、また違った魅力を感じられるかもしれません。参考図書・文献:「琉球ガラス工芸の文化」高良松一(沖縄県立博物館)沖縄県立博物館紀要第15号, 37― 50, 1989年「琉球ガラスの文化史」清水友理子 『一橋研究』37巻3,4合併号 2013年「暮らしの図鑑 ガラス 楽しむ工夫×基礎知識×注目の作家・ブランド50」みつま ともこ 翔泳社 2020年「暮らしの図鑑 民藝と手仕事 長く使いたい暮らしの道具と郷土玩具61×基礎知識×楽しむ旅」翔泳社 2020年

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  • 薄くて軽い色彩美が美しいうつわ「上野焼(あがのやき)」の魅力

    今回ご紹介するのは、福岡県田川郡福智町の「上野焼」(あがのやき)。小倉藩主の細川家、小笠原家にわたる藩主の御用窯として、400年にわたる伝統を持つやきものです。なめらかな土から生み出される上品な薄造りに、多彩な釉薬を用いた美しい器が特徴。現在も窯元たちによる個性豊かで新しい焼き物が生み出されています。上野焼とは?上野焼(あがのやき)は、現在の福岡県田川郡福智町で焼かれるやきものです。茶道具として使われたことにはじまり、徳川時代になると遠州七窯の一つとして選ばれるほどの名陶として多くの作品を生み出しました。現在では、格式ある茶陶以外にも、酒器、花器、飲食器に加え、日用の品も数多く作られています。お値段は小皿で2000円代~とやや値が張りますが、すべての工程を手作りで行う繊細な職人技によって生み出される、色彩豊かで上品なたたずまいは、見てよし、使って良し、飾って良しの三拍子。毎日の生活を素敵に彩ってくれますよ。上野焼の歴史上野焼の歴史は、豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄・慶長の役)にて連れ帰られた、朝鮮人陶工の尊楷(そんかい)から始まります。尊楷を連れ帰ったのは、加藤清正もしくは毛利勝信と言われていますが、はっきりしません。尊楷は、関ヶ原の戦いの後、1602年に豊前国(現在の北九州地方)を賜った細川忠興の小倉城入城の際に招かれ、上野(あがの)に開窯します。これが「上野焼」の始まりです。尊楷は、上野にちなんで名を上野喜蔵高国と改めました。細川忠興は、千利休から直接教えを受けた「利休七哲」とも呼ばれる高弟の一人。その影響もあり、上野焼は格調の高い上品な茶陶として、発展を遂げました。徳川家の茶道指南役でもある茶人・小堀遠州に「遠州七窯」の一つとして選定されています。※遠州七窯は、上野焼の他に、志都呂焼(静岡)・善所焼(滋賀)・朝日焼(京都)・赤膚焼(奈良)・古曽部焼(大阪)・高取焼(福岡)があります。1632年には、細川氏の国替えに伴い、上野喜蔵高国は上野から八代にうつり高田(こうだ)焼を開窯。上野焼は、新しい小笠原藩主の元に息子たちが引き継ぎ、藩窯として栄えました。しかし、明治の廃藩置県で、藩の後ろ盾を失った上野焼は存亡のの危機を迎えます。1884年には上野焼の本筋に当たる十時 器八郎が作陶から手を引き、一時は途絶えてしまうのです。しかし、1899年に地元有志達により復興の働きかけが始まります。そのうちの一人、熊谷九八郎が1902年に田川郡の補助を受け熊谷本窯をおこし、1938年には渡源彦が渡窯を、高鶴城山が高田焼から上野氏を呼び寄せて高鶴窯を復興。その後の第二次世界大戦を経て、高度経済成長期を迎えると、やきものの需要が高まり、多くの窯元が開窯します。現在では、上野焼としての伝統を守りながらも進化を続ける焼物として、バリエーションに富んだうつわを作り続けているのです。上野焼の特徴上野焼には、大きく3つの特徴があります。順に解説しましょう。極めて軽く、薄づくりであること藩主が使う茶陶として発展した上野焼。他産地の陶器と比べると、手にした時に非常に軽いことと、とても柔らかい口あたりを生み出す薄づくりであることが特徴です。素朴で力強い土の触感とともに、上品さも持ち合わせています。まさに茶道の「わびさび」の精神が息づいているのです。釉薬の多用による多様な色彩使う釉薬の種類が他の焼物に比べて多く、多彩な色彩が織りなす美しさも上野焼の特徴です。一番有名なのは透明釉、もしくは白釉の上に緑色の銅釉が流れた「緑青(ろくしょう)流し」。他にも、藁白、鉄釉、灰釉、飴釉、伊羅保釉、紫蘇手、卵手、虫喰釉、三彩釉、琵琶釉、透明釉、総緑青、柚子肌など多くの釉薬が使用されます。基本的に絵付けはされませんが、最近では絵付けを行う窯も出てきました。色のバリエーションと相まって個性豊かな器が生み出されています。左巴の陶印初期の製品にはあまり見られませんが、現在の上野焼には高台内や底面付近に「左巴」と言われる左回りの渦模様が必ず入っています。巴紋は、ろくろを左回転させながら、高台を削る際にカンナで外から内に細く削ることで入る模様です。上野焼はどこで買える?上野焼を買うなら、地元で買うのが一番。上野焼の窯元福智町を訪れたなら、まずは「上野焼陶芸館」(上野の里ふれあい交流会館)を訪れてみましょう。上野焼協同組合http://www.aganoyaki.or.jp/すてきな所があったがわhttps://tagawa-suteki.jimdo.com/fukuchi/aganonosato/作品が窯元ごとに展示されていますので、自分の好みの窯元を探すことができます。福智町の観光パンフレット「福智町お散歩手帖」は無料です。(以下のURLからも確認できます。)http://www.town.fukuchi.lg.jp/fukuchitown/books/1347.html中には、全窯元を網羅した「窯元散策MAP」が。上野地区を中心に点在する窯元の特徴を見ながら散策を楽しめます。http://www.town.fukuchi.lg.jp/material/files/group/6/pam07.pdf上野焼春の陶器祭り毎年4月下旬に、上野の里ふれあい交流会館と上野焼協同組合加盟の窯元にて行われる陶器市。割引がありお得に買えるとあって多くの人出でにぎわいます。当日は、最寄り駅の平成豊鉄道「赤池駅」より無料シャトルバスおよび上野の里無料巡回バスが運行。主催:上野焼共同組合http://www.aganoyaki.or.jp/category/news/上野焼秋の窯開き毎年10月下旬に行われるイベントで、春の陶器祭りとはまた違った趣向で、参加する窯元が工夫を凝らした新作を発表します。場所は上野焼陶芸館および参加窯元。同日には九州最大規模のスイーツイベント「福智スイーツ大茶会」が開催され、陶器とスイーツの魅力を同時に味わうことができます。主催:上野焼共同組合http://www.aganoyaki.or.jp/category/news/toracieで扱っている上野焼の窯元全国から素敵なうつわを買い付け、オンラインで販売するセレクトショップ「toracie 」では、以下の上野焼の窯元さんの作品を取り扱っています。庚申窯福岡県田川郡福智町にて、明治に途絶えた上野焼を復興した陶工のひとりである高鶴萬吉の流れをくむ窯。1971年に高鶴智山によって開窯され、現在では親子3代で作陶を行っています。少量のご注文から、類似商品の販売価格と変わらないお値段でオーダーメイドを受け付けるなど新たな取り組みも行っています。 詳細はこちらよりhttps://toracie.net/products/list?category_id=57これからも拡充予定です。どうぞお楽しみに!

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  • 食器全国シェアの50%以上!?美濃焼について解説!

    約1300年の歴史を持つ美濃焼。古くは美濃と呼ばれた地方で生産されたやきものの総称です。美濃焼では和食器、洋食器からインテリアまでを幅広く生産しています。食器全国シェアの50%以上は美濃焼なので、私たちが普段何気なく使っているうつわも実は美濃焼かもしれませんね。この記事では、美濃焼の歴史や特色、お買い物スポットなどをご紹介します。美濃焼とは?飛鳥時代から続くといわれる美濃焼。他の産地の名前と大きな違いがあるのは、美濃地方で 生産された焼きものの総称であるということです。といっても、美濃焼の産地は、岐阜県美濃市ではありません。岐阜県の東南部にある東濃地方の土岐市、多治見市、瑞浪市がその産地。このエリアにはおよそ900の陶磁器製造業者と100を越す陶磁器卸業者があり、ここで生産された陶磁器が日本全国に出荷されています。時代の要請にこたえて作られ続けてきた美濃焼。多くのバリエーションがあります。和食器・洋食器などの陶磁器から、タイルや置物などその種類は多様です。日常的な食器は、軽量で電子レンジや食洗器でも使えるものが多く実用的なのもポイント。美濃焼のシェアは日本の半分以上といわれますが、出荷額は実は40%程度。主体が日常の雑貨であり、リーズナブルなものが大半。美濃焼は、大量生産品から、歴史的価値の高い芸術品まで幅広く作られており、生産のすそ野が広いのです。多くの技術を保有していることから、人間国宝も2名、伝統工芸品には15品目が指定されています。美濃焼の歴史美濃焼の前身は、5世紀ごろに朝鮮半島から伝わった焼物の「須恵器」といわれています。美濃その製法が伝わったのは7世紀ごろ。約1400年前の飛鳥時代です。奈良時代に制作された「美濃」の印がある「美濃刻印須恵器」が岐阜市歴史博物館に展示されています。平安時代には、「灰釉陶器(かいゆうとうき)」と呼ばれるうわぐすり(釉薬)をかけたやきものの製法が伝来。貴族や寺社を中心に使われるようになりました。対して、一般民衆向けには釉薬を施さない「山茶碗」(日用食器)が生産されるようになります。美濃焼がその名を高めたのは、安土桃山時代の、茶の湯の流行によるものです。織田信長の保護の下、千利休や古田織部の指導によって芸術性を高めた茶人好みの美濃焼が登場します。なかでも「瀬戸黒」「織部」「黄瀬戸」「志野」の四様式は美濃焼の代表格。時代を越えて愛され、いまの美濃焼の基礎となっています。江戸時代に移ると、茶陶の中心は楽焼をはじめとした京焼に移りました。日常雑器の生産を手掛け、美濃焼は江戸をはじめ全国に流通。中期には、黄緑色から淡青色の御深井(おふけ)釉を用いた「御深井焼」が登場し、後期には陶器より硬くて白い磁器が焼かれるようになります。明治時代には、他の産地に先駆けて技術革新。量産化を可能としました。効率よく生産するため、産地毎に製品の分業化が進んだのもこのころです。大正時代に入ると、美術価値の高い工芸品を作る陶工も現れました。現在は、原料から販売までを分業したことにより、多種多様なニーズに応えられる生産・販売体制を確立。さまざまな種類のやきものを生産し、陶磁器の生産量は日本一を誇ります。 美濃焼の特徴美濃焼は、その長い歴史の中で、時代ごとの人々の好みに合わせて新しい技術・釉薬を開発してきました。そのため、さまざまな姿かたち・技法・様式が存在します。また、伝統技法にとらわれず、各種食器、湯たんぽや骨壺など非常に様々な品物を生産しています。美濃焼の代表的な様式伝統的な美濃焼の様式のなかでも、代表的な黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部の四様式について特徴を解説します。・黄瀬戸 (きせと)黄瀬戸は、鉄釉による美しい淡黄色の肌が特徴。薄づくりのうつわにさまざまな草花の文様を描いた「あやめ手」と、ほとんど文様のない「ぐいのみ手」があります。表面に光沢のある「小瀬戸系」黄瀬戸と、「油揚げ肌」と呼ばれる光沢のある黄瀬戸に別れます。・瀬戸黒 (せとぐろ)瀬戸黒は、鉄釉(てつぐすり)をかけて1200度前後の窯で焼成します。窯から取り出して急冷させることで、深い黒色と艶、そして貫入(かんにゅう)と呼ばれるひび模様が生まれるのが特徴です。また、形も従来の丸みを帯びた茶碗とは異なり、底が平たく半筒。高台も低いという特徴がありました。それまでの赤みを帯びた茶碗とは異なる「漆黒」の美しさは「引出黒 (ひきだしぐろ) 」と呼ばれ、茶人たちに愛されました。・志野 (しの)志野は、細やかな貫入と、ほんのりと赤みをおびたやさしい乳白色が美しい焼物です。「もぐさ土」と呼ばれる土に白い長石釉 (志野釉) をかけて焼成します。従来の型押しや彫りでなく、素地の上に直接絵を描ける器は画期的でした。無地志野、鼠志野、絵志野、紅志野、練込志野などいくつか種類があります。なかでも絵志野茶碗の「卯花墻(うのはながき)」は、日本製の焼物では数少ない国宝に指定されています。・織部 (おりべ)安土桃山時代の武将であり、豊臣秀吉・徳川家康の茶堂、徳川秀忠の茶の湯指南役を務めた古田織部(ふるた・おりべ)が創意工夫を凝らして作らせたものがルーツといわれています。個性的で大胆な歪んだ造形、鉄絵による意匠や味わい深い色の美しさが特徴です。織部に使われている鮮やかな緑は「織部」という色の名前にもなっています。作風により、全体を鉄釉で塗りつぶした「織部黒」、全面に青い釉薬をかけた「青織部」、白く薄い施釉で光沢があり、志野に似ている「志野織部」など10色の織部焼があり、形や模様もさまざまです。美濃焼の焼物産地明治時代以降、生産の効率化のために地区ごとに製品を分業して作っていました。そのため、今も各地区ごとで職工技術が細分化されています。美濃焼がお手頃価格で手に入るのは、この分業制度のおかげです。市地区アイテム多治見市笠原モザイクタイル、笠原茶碗高田酒徳利、湯たんぽ、汽車土瓶、釜飯の釜市之蔵盃、和食器滝呂コーヒー椀皿、マグカップなど白磁製品土岐市駄知どんぶりややすり鉢下石和食器、徳利妻木コーヒー椀皿、美濃白磁土岐津マグカップ、煎茶茶碗土岐津西部湯呑、マグカップ、小鉢肥田皿泉煎茶茶碗・湯呑など 瑞浪市瑞浪和・洋食器、ニューセラミック恵那洋食器美濃焼はどこで買える?生産量が多い美濃焼。現地スポットや陶器市も数が多く、窯元や卸売商社のオンラインショップでの通販も充実しています。卸売商社や陶器市など、安く買える手段も豊富です。ぜひ一期一会の器を見つけてみてくださいね。織部ヒルズ土岐市北部にある「土岐美濃焼卸商業団地」のこと。陶磁器卸商社が一同に集まり、陶磁器の展示販売数は5万点以上!豊富な品揃えが魅力のスポットです。名古屋ドーム約5個分の広大な敷地に各店舗が点在しています。取り扱うのは美濃焼だけではありません。洋食器やガラス、漆製品、雑貨など様々なお店もあります。▼詳細はこちらhttps://www.oribe-hills.com/道の駅 土岐美濃焼街道 どんぶり会館美濃地方の土岐市駄知町は、どんぶりの生産量では日本一。それにちなみ、外観をどんぶり型のデザインをした道の駅。美濃焼のアンテナショップのほか、展示コーナーや作陶教室もあります。名物は「どんぶりソフトクリーム」。食べ終わった後にどんぶりがもらえます。▼詳細はこちらhttp://www.donburi-kaikan.com/多治見美濃焼卸センター多治見市にある、美濃焼の卸売店が連なる施設です。直営の「美濃焼スクエア」は、約20社の陶磁器商社から厳選された器を扱うセレクトショップです。ギャラリーが併設され、和食器・洋食器から作家ものまで幅広いラインナップ。他にも直営の小売店があります。▼詳細はこちらhttp://www.chuokai-gifu.or.jp/tajimi/shop.html美濃焼の陶器市美濃市の陶器市は、主要産地である土岐市・多治見市・瑞浪市それぞれ異なる日程で開催されます。土岐美濃焼まつり陶磁器の産地では必ずと言っていいほど行われる「陶器市」。「土岐美濃焼まつり」は日本三大陶器祭りの1つです。織部ヒルズで毎年のゴールデンウィークに開催されます。開催概要や場所については、織部ヒルズのWebサイトをご確認ください。▼詳細はこちらhttps://www.oribe-hills.com/多治見陶器まつり毎年4月上旬に本町オリベストリートなどで開催されます。開催概要や場所については、市のWebサイトをご確認ください。▼詳細はこちらhttps://www.city.tajimi.lg.jp/kanko/event2015/toukimatsuri.htmlたじみ茶碗まつり毎年10月に多治見美濃焼卸センターで開催されます。開催概要や場所については、Webサイトをご確認ください。http://chuokai-gifu.or.jp/tajimi/~minoyaki/index.htmlみずなみ陶器まつり毎年11月第1日曜に、瑞浪市の「産業振興センター」で開催される陶器市です。開催概要や場所については、観光協会のWebサイトをご確認ください。▼詳細はこちらhttp://xn--w0w51m.com/tokimatsuri/美濃焼の窯元店舗だけでなく、実際に町巡りをしながら窯元を巡るのも旅の醍醐味です。岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市にそれぞれ窯元があります。中には予約しないと行けない窯元もあるので、お目当ての場所は事前にチェックしておくか、ツアーに申し込むのがおすすめです。土岐市土岐市観光協会では、ガイドとともに窯元を巡るツアーを実施しています(有料)。土岐市の道案内や歴史を聞きながらギャラリーをめぐるだけでなく、窯元の職人さんによる工房の案内や解説もついた充実プラン。7つの工房をめぐります。▼詳細はこちらhttps://toki-kankou.jp/kiln-tour-in-dachihttps://toki-minoyaki.jp/多治見市「本町オリベストリート」は、昭和初期まで陶器問屋街だった古い歴史ある建物をギャラリーやカフェとしてリニューアル。街歩きを楽しみながら、美濃焼ショッピングができる人気スポットです。▼詳細はこちらhttps://tajimi-pr.jp/shoppinghttps://www.kankou-gifu.jp/spot/1354/toracieで扱っている美濃焼の窯元全国から素敵なうつわを買い付け、オンラインで販売するセレクトショップ「toracie 」では、以下の美濃焼の窯元さんの作品を取り扱っています。https://toracie.net/products/list?category_id=&name=%E7%BE%8E%E6%BF%83%E7%84%BC

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  • かわいくて丈夫な波佐見焼・お手頃価格は江戸時代から

    かわいいマグカップをはじめ、食材を引き立てるシンプルで機能的なデザインの食器が人気の波佐見焼。盛り付けるだけで、オシャレなおうちごはんが楽しめます。波佐見焼が広まったのは、江戸時代から。ご家庭を探してみれば、ひとつは波佐見焼の食器を見つけることができるのではないでしょうか。この記事では、波佐見焼の歴史やおすすめ食器などを解説。その魅力に迫ります。波佐見焼とは?「波佐見焼(はさみやき)」は、長崎県東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)波佐見町で作られている焼物。400年の歴史を持ち、現在の出荷量は美濃、有田に続く全国第3位です。しかし、波佐見焼の名前を耳にするようになったのはごく最近のこと。というのも、波佐見町は「有田焼」で有名な佐賀県有田町と隣り合っているため、長らく「有田焼」と呼ばれてきた歴史があるのです。繊細で華やかな絵付けを施した有田焼とは異なり、単色のシンプルな絵付けが多い波佐見焼。その特徴を活かし、最近では洋食器とも見まがうようなモダンでデザイン性に富んだ器も多く作られています。波佐見焼の歴史波佐見焼の歴史は、豊臣秀吉の朝鮮出兵にさかのぼります。参加した九州各地の大名たちは、朝鮮李朝の陶工を日本に連れ帰り、そこから日本の窯業が発展しました。当時、波佐見を領有していたのは大村藩主の大村喜前(よしあき)。彼が連れ帰った陶工達の一人である李祐慶(りゆうけい)が、1599年に登り窯を築いたことが、波佐見焼の始まりといわれています。(近年の研究では開窯は1610~30とも言われており、李祐慶の存在と共にこの説は疑問視されています。しかし、いずれにしても波佐見焼が16~17世紀に始まったことは間違いありません)当初、波佐見では釉薬を施す陶器を生産していました。その後、村内で磁器の原料が発見されたことにより、染付と青磁を中心とする磁器を生産するようになります。17世紀なかば、中国では明が倒れ、清が勃興。内乱で他国との貿易が禁止されました。そこで、中国のやきものを世界中に運んでいた東インド会社の貿易商人たちが目を付けたのが、有田焼をはじめとした日本のやきものです。波佐見焼にも、海外からの注文が殺到しました。こうして、17世紀末には波佐見は磁器の一大生産地として発展を遂げることになります。その後、中国の政情が安定するにしたがって、波佐見焼は海外輸出から国内向けにシフト。安い日曜食器を生産するようになりました。江戸時代、大阪(当時は大坂)~京都の重要な交通手段は淀川を行き来する船。この船ではお酒や食べ物を器に盛って売る「くらわんか船」が繁盛していました。「餡餅食らわんか、酒食らわんか」と声をかけながら販売したのがその名の由来です。使われた食器は、唐草模様を筆で簡単に描いたもので「くらわんか茶碗」と呼ばれました。このことから、使い捨ての安い食器を「くらわんか手」と呼ぶようになります。「くらわんか手」をおそらく全国一で大量生産していたのが波佐見です。波佐見には、当時世界最大級の巨大な登り窯が築かれ、さまざまな磁器を大量生産するようになりました。波佐見焼により、それまで高価であった磁器を庶民も購入できるようになったのです。このことは、日本の食文化の発展に大きな影響を与えました。明治維新によって大村藩の支援がなくなると、波佐見焼は存亡の危機を迎えます。しかし、陶工たちは優れた職人の育成を行い、組合を結成。自活の道を探ります。明治時代にもっとも盛んに作られていたのが「徳利」です。また、酒や醤油を入れる「コンプラ瓶」を生産し、ヨーロッパや東南アジア諸国に輸出しています。昭和の初期にかけては、洋食器や酒樽なども制作していました。1978年には、前年の有田焼に続いて、波佐見焼も「伝統的工芸品」に指定されています。明治以降、波佐見焼は、鉄道の駅がある有田から出荷されていたことから「有田焼」として全国に広まっていました。しかし、2000年代に入ると、全国各地で食品の産地偽装が相次ぎ、生産地の厳格な表示が求められるようになります。そこで、再び「波佐見焼」の看板を掲げ、町ぐるみでブランディングに取り組み、現在に至っているのです。波佐見焼の特徴波佐見焼の見た目の特徴を説明するのは難しいです。例えば、波佐見焼を代表する伝統的な作品は、江戸時代から作られている「くらわんか茶碗」。白地に藍色のシンプルな絵付けが特徴的で、現在でも販売されています。では、これが波佐見焼のデザインの基本かというとそうではありません。あくまでその当時の時代に合ったものを生み出した結果です。有名な陶磁器にあるような「個性」は、波佐見焼にはほとんど見受けられません。その代わり、型にはまらず時代にあった器を生み出せるという強みがあります。波佐見焼にはさまざまな形があり、デザインも伝統柄や北欧風の柄、または無地などバラエティー豊かです。現代は、食材を引き立てるようなシンプル&モダンな焼物が人気。波佐見焼なら、ライフスタイルに合わせてお手頃価格で揃えることができます。また、もともと庶民の器として作られた波佐見焼は丈夫で、汚れにくく、食洗器やレンジにも使えます。その扱いやすさも波佐見焼の人気の理由ともいえるでしょう。波佐見焼はどこで買える?最近ではオシャレな雑貨店やカフェ、セレクトショップで見かけることも多い波佐見焼。どこで購入したらよいのでしょうか?波佐見焼の窯元波佐見町を訪れ、窯元巡りをするのはお気に入りの器を見つけるための最短ルート。波佐見町の窯元は、ショップを併設しているところもありますし、時間がない場合は35の窯元や商社・伝統工芸士のやきもの「くらわん館」へ参考:長崎県波佐見町観光協会http://hasami-kankou.jp/buy波佐見焼の陶器市波佐見焼では、毎年ゴールデンウィークに「波佐見陶器まつり」を開催しています。場所は「やきもの公園」。まさに陶器市のためにあるような場所ですね。町内にある約80店の窯元・商社が出店する大きなイベントです。通常の3~4割引で買えるとあって、県内外から多くの人が訪れます。大型テントでの販売なので、雨天時も安心です。しかし、2021年は新型コロナウィルス感染症の影響によりイベントは延期しています。陶房によっては、オンラインで販売しているところもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ▼詳細はこちらhttps://hasamitoukimatsuri.com/Toracie波佐見焼は、多くのオンラインショップでも取り扱っています。ここでは、本サイト「toracie」で人気の窯元さんの作品をご紹介しましょう。・一真陶苑透けるような白磁の美しさに、カンナによる手仕事で多様な彫りを施す「一真彫」や「藍色」をろくろを回しながら線で塗り重ねる「呉須巻」の器。いずれも料理を引き立たせてくれるシンプル&モダンで美しい器です。https://toracie.net/products/list?category_id=101一誠陶器・伝統的な技法への敬意をもち・見て触って感じられる物づくり・日常によりそううつわをイメージして制作される器たち。白い器に呉須(藍色)鮮やかに発色する器は、シンプルで懐かしいのに新しい雰囲気です。https://toracie.net/products/list?category_id=103・筒山太一窯土の暖かみと釉薬の深みを活かした器づくりが特徴。シャビーシックな雰囲気を演出してくれます。可愛いものだけでなく渋さを感じさせる味わいも。https://toracie.net/products/list?category_id=93・西海陶器やきものを取り扱う総合商社です。販売だけでなく波佐見焼の企画・デザインから原型・石膏型の制作まで自社で開発を行い、さまざまなデザイン・ブランドを生み出しています。https://toracie.net/products/list?category_id=61

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  • 萩焼・自分で「育てる」器の楽しさ

    400年の伝統を誇る萩焼は、山口県が誇る伝統工芸品。根強い愛好家の方も多い焼物です。柔らかくふっくらとした質感、使うほどに「侘び」の味わいが深くなる「萩の七化け」は、萩焼独特の魅力。気品や風格も漂わせるだけでなく、若い作家さんにより現代的な感覚で個性豊かな器も作られています。進化を続ける「萩焼」についてみていきましょう。萩焼とは? 山口県萩市を中心に作られる陶器「萩焼」。江戸時代に周防・長門の二国を領有する毛利氏の御用窯として発展した萩焼は、茶の湯で使うための道具として発展しました。 「一楽二萩三唐津」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。抹茶椀の「格」の高さを表す言葉です。一番格の高い茶碗が「楽焼」。これは、茶道の世界を完成させた千利休が創案した茶道用の焼物です。そしてその次が「萩焼」、三番目が「唐津焼」という順番を示しています。 萩焼は、土の風合いを生かした形や色を「そのまま」味わう素朴さが魅力です。土味、素地の景色、釉薬など、古い朝鮮茶碗のかたちを多く残しています。そのため、絵付けなどの装飾もほとんど行われません。見た目があっさりしているので「格が上」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、お茶会では、基本的に無地の抹茶碗の方が格が高いのです。 萩焼が素晴らしいのは、その見た目だけではありません。萩焼は、器が柔らかく空気を含みふわっとしています。保水性・保温性が高いのです。お茶をはじかないため、お茶を点てやすく、萩焼とほかの器では、お茶の味が変わるともいわれています。また、手にした時の感触や口あたりも良く、お茶を引き立てる器なのです。実用面にも優れ、質の高い陶器だからこそ、時代を経て多くの人たちに愛されています。 萩焼の歴史萩焼の歴史は、1592年豊臣秀吉の朝鮮出兵に遡ります。のちに萩の藩主となる毛利輝元は、豊臣秀吉から茶の湯に親しむことを許され、千利休とも交流を持つ大名でした。千利休が茶の湯において珍重したのは高麗茶碗。朝鮮半島で焼かれた日常雑器を茶器として見立てたものです。 そこで、朝鮮に出陣した西国大名たちは、自分たちで焼物を作るために陶工たちを日本に連れ帰りました。このとき日本に来た陶工たちによって、有田焼や小石原焼が生まれるきっかけとなります。 毛利輝元は、朝鮮から陶工・李勺光(後の坂倉家)と弟の李敬(後の坂家)を招きました。その後、関ヶ原の戦いに破れ、萩に居城を移した際に2人も萩に移り、城下の松本村に藩の御用窯を開いたのが萩焼の始まりです。その後、1657年に李敬の息子である蔵崎五郎左衛門は、深川三ノ瀬に移り、「三ノ瀬焼物所」を開きます。こうして兄弟は「松本焼」、「深川焼(三之瀬焼)」とそれぞれ別々の焼物を生み出すことになるのです。当初は、高麗茶碗に似た茶碗が主に焼かれていました。江戸時代を通じて、茶道具だけでなく煎茶具や細工物など多様な器種を生産するようになります。実は「萩焼」と呼ばれるようになったのは明治時代からのことなのです。 明治維新の変革により、藩の御用窯という後ろ盾をなくした萩焼は、苦境に立たされます。西洋化する社会では、多くの窯元が消失していきました。転機は明治時代後期~大正時代です。「茶の湯」の再評価が起こたところに、中興の祖と呼ばれる深川焼の十二代坂倉新兵衛が表千家に入門して、萩焼のブランディングに成功するのです。「一楽二萩三唐津」の呼び名はこの時代に生まれました。 戦後の高度経済成長期になると、さらに茶道は流行し、萩焼の需要も高まったことで、窯元も息を吹き返します。そんな中、坂倉新兵衛と松本焼の三輪休和(十代休雪)が1970年に無形文化財指定を受けます。さらに、三輪休和(十代休雪)と弟の三輪壽雪(十一代三輪休雪)はともに人間国宝に認定。 現在は市内界隈には新規を含め、多数の窯元が存在し、食器だけでなく、花器や小物、アクセサリーなど多くの種類の焼き物が作られています。 萩焼の特徴 萩焼の特徴を見ていきましょう。萩焼の特徴は大きく分けて3つあります。色が変わる「萩の七化け」 萩焼は、長く使っていると器にお茶がしみこみ、色が変わります。これが「萩の七化け」です。 萩焼は、大道土(だいどうつち)と見島土(みしまつち)、そして金峯土(みたけつち)という3つの土を混合して作ります。これらの土の配合により、吸水性の高い柔らかな器が生まれるのです。 また、萩焼の表面を見ると、細かなヒビが入っています。これは不良品などではなく「貫入」という萩焼独特のヒビです。焼きあがる際に、土と釉薬の収縮率の違いにより、表面に細かなひびが生まれるのです。 吸水性の高い器に入った細かなヒビ。お茶を注ぐとヒビに茶渋などが浸透して色が変わるのです。そのため、萩焼を使用する前は水に浸け、充分に水を吸わせておきます。使用後は、よく乾燥させることが必要です。 手間がかかるかもしれませんが、萩焼の半分以上は、使う人が作るといわれています。使い込んで色が変わり、それがなんとも言えない侘びた味わいを醸し出す。その時はじめて萩焼は完成するのです。そのため、萩焼は「使う」よりも「育てる」ともいわれます。 シンプルで素朴なデザイン 萩焼は、絵付けなどの装飾をほとんどしません。土の風合い・色味を引き出すために、透明もしくは白い釉薬をかけて焼き上げます。焼く時の窯の火のあたり具合によっても、偶然に面白味のある味わいが生まれることもあります。色味も、大道土の色を生かしたペールオレンジや枇杷色、見島土の色を生かした褐色や灰青色、藁灰釉による白色など限られた色が主流です。登り窯で焼いたときに「窯変」(ようへん)と呼ばれる薄ピンクの色合いが出ることもあります。 造形のデザインとしては、茶道具をはじめ日常食器や小物までいろいろなものがあります。マグカップやお皿、お茶碗や湯呑みなど、日常的に使う食器類はほぼ揃えることが可能です。 高台が特徴的「切り高台」 萩焼の特徴として、高台の一部が切り取られた「切り高台」のものが多いことがあげられます。そのため、萩焼=切り高台と思っている方が多いようです。 しかし、切り高台は萩焼独自の特徴でもなく、すべての萩焼が必ずしも切り高台というわけではありません。萩焼の特徴は、あくまで土と釉薬から生み出される独自の風合いにあります。 なぜ、高台に切り込みを入れるようになったかについてはいくつかの説があります。有名なのは「御用窯であった萩焼を庶民が使うことは許すために、高台に切り込みを入れた(キズモノにした)」というものです。ほかにも「水が浸透するので、高台部分に切り込みを入れて空気を抜き、蒸気が高台部分にこもるのを防ぐ」「焼くときに高台まで火が通りやすくするため」「伝わった高麗茶碗のデザインが切り高台だった」などの説があります。 多くの萩焼では切り高台のデザインを採用していますが、他にも平たい高台に十文字や三ツ矢・桜などの削りを入れた「割り高台」や、内側に削りこんだ「碁笥底(ごけぞこ)」など、高台のバリエーションも実はいろいろあるのです。萩焼はどこで買える?萩焼が欲しい!そんな時はどこで買えばよいのでしょうか?萩焼が買えるところを集めてみました。萩焼の窯元巡り 萩焼を買いたい!そんなあなたは、萩市を訪れるのが一番。萩市では窯元にギャラリーを併設しているところや、セレクトショップもあるので「自分だけのうつわ」を探すのにおすすめ。窯元の一覧は「萩市観光協会公式サイト」にて。https://www.hagishi.com/hagiyaki_omiyage/こちらの「萩焼まつりサイト」には、萩焼の窯元マップもあります。https://hagicci.or.jp/hagiyakimaturi/index.html一緒に世界遺産登録もされた「萩城下町」を楽しんでみては。https://www.city.hagi.lg.jp/site/sekaiisan/h6080.html オンラインショップ全国的に人気の高い萩焼は、うつわを販売するオンラインショップでも数多く扱われています。toracie(トラシー)では、萩まで出向き「これだ!」と思った器をセレクトして買い付け。伝統的な意匠から、作家さんの個性あふれる可愛い器まで、あなたの「欲しい萩焼」をぜひ探してみてくださいね。萩焼の陶器市 萩では毎年、市内の萩焼窯元や卸小売業者を集め「萩焼まつり」が開催されます。期間は。ゴールデンウィークの5月1日~5月5日の5日間。2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で、現地での開催は見合わされましたが、オンラインで開催。陶器市の情報は「萩焼まつり」のサイトをチェックしてくださいね。 https://hagicci.or.jp/hagiyakimaturi/index.html 

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  • 【沖縄】やちむん・琉球王国から続く焼物の魅力

    沖縄のうつわ「やちむん」。日々の生活になじむ素朴で懐かしい味わいの作品が多く、職人さんたちの手仕事を感じさせてくれます。作家さんによって個性あふれる品も多く、伝統的な技法をいかした新しいデザインが続々と登場。今回は人気の高い「やちむん」について、歴史やその伝統を振り返ってみましょう。 やちむんとは? 「やちむん」とは、沖縄の言葉で「焼き物」のこと。沖縄で作られた陶器はほぼ「やちむん」と称されることが一般的です。 現在では、箸置きやマグカップ、小皿など日常使いしやすいものから、高価な工芸品・アートまで色々な種類の焼き物があります。沖縄土産として定番の「シーサー」も、やちむんで作られたものが多いですよ。 最近では、今までにない釉薬を使ったり、琉球ガラスや貝殻をまぜたりして独自の風合いを出すやちむんを作る新しい陶房も増えてきました。「やちむん」と一口でくくるのが難しく思えるほど、バリエーションに富んでいるものその魅力といえます。 やちむんの歴史 「やちむん」ですが、その歴史は600年にもわたる伝統工芸です。沖縄が「琉球」と呼ばれていたころ、14~16世紀頃に中国や南方諸国の陶磁器とともに焼き物の技術がもたらされました。その後、中国の情勢の悪化。琉球の国内で陶磁器の生産を行うようになったことが「やちむん」の始まりと言われています。 17世紀後半、1682年には当時の尚貞王(しょう・てい おう)が産業振興のために、各地に分散していた3つの窯場「湧田・宝口・知花」を、王城のある首里に近い「壺屋(つぼや)」に統合しました。 それ以降、ここで作られるやちむんは「壺屋焼」と呼ばれるようになります。沖縄観光の有名スポットである「壺屋やちむん通り」のある場所です。 しかし、1970年代に入ると、住宅が密集する壺屋でやちむんを焼くことが難しくなってきました。煙が環境問題となり、薪をたく登り窯の使用が禁止されてしまいます。 そこで、陶工たちを招致したのが、現在「やちむんの里」で知られる読谷村です。後に人間国宝ともなる故・金城次郎氏をはじめとした陶芸家たちは、読谷村に移って共同で登り窯を築きました。これが「やちむんの里」の始まりです。 現在では、やちむんは年内各地にある多くの窯で焼かれ、沖縄県内だけでなく、全国各地で修行した個性豊かな陶工の作品も数多く見られるようになりました。 また、やちむんが作られるのは沖縄本島だけではありません。石垣島や宮古島などの離島でも、質の高い焼き物を作る陶房が、続々と登場しています。 やちむんの特徴 やちむんは、ぽてっとした風合いと、温かみのある作風が特徴といわれています。代表的な柄と、やちむんが作られる土やその種類などについてみてみましょう。 やちむんの伝統的なモチーフ 代表的な絵柄のひとつである「魚紋」は富と幸福を表わし、魚がたくさんの卵を産むことから「子孫繁栄」の意味が込められています。やちむんを代表する絵柄で、「線彫り」と呼ばれる技法です。金城さん以外にも多くの窯元が制作しています。・唐草模様永遠と長寿、子孫繁栄を表わすとされる柄です。コバルトブルーの唐草模様のほかにも、飴色や緑色などで描かれます。単色で描かれたものは「唐草」、飴色が入ったものを「菊唐草」といいます。・菊紋太陽のように、器いっぱいに大きく書かれた花びらが特徴的な菊紋。病を治し、長寿を意味する柄と言われています。・点打ち水玉模様のようにも見える点打ち。その点は必ずしも均等ではなく、さまざまな大きさや配置で描かれます。飴色の点をコバルトブルーの点で囲み、花柄のようにした図案も人気です。・赤絵一度絵付けをして焼いてから、さらに赤で装飾を施すという手間のかかる技術です。色鮮やかな赤の染料を使い、沖縄県の花である「でいご」やブーゲンビリアなど華やかな図柄が施されます。 ・いっちん印花(イングァー)とも呼ばれる模様です。茶色の器に、スポイトのような道具で釉薬を絞り出すことで描かれます。盛り上がった絵柄の唐草模様が特徴です。やちむんが作られる「土」 やちむんの特徴である風合いを生み出すのは、原料の「土」です。焼き物は、土をこね、形を作って焼き上げるという行程を経てできあがります。沖縄の土壌は「琉球石灰岩」と呼ばれるサンゴ礁の堆積からなっており、石灰成分と鉄分を多く含む「赤土」です。日本列島の土とは大きく異なります。窯の種類によってもできあがりが異なる なお、前項で出てきた「登り窯」と「ガス窯」についてですが、どちらで焼いても「やちむん」です。ただ、登り窯は薪で燃やした火が直接当たります。火の当たり具合は調節できません。その結果、予想外の色やムラが出たり、火の温度が高くて焼き物の形が変わってきてしまったりなど、出来映えは安定しないのですが、それが「味」となります。ガス窯は、温度や火の当たり具合が安定していますので、焼き上がりが均一です。・やちむんはどこで買える? 最近ではセレクトショップにも並ぶようになった「やちむん」。実物をたくさん見て選びたい!という方におすすめなのは、やはり本場で選ぶこと。沖縄のおすすめスポットは以下の通りです。 壺屋やちむん通り 国際通りから歩いて行ける立地で、沖縄の代表的な陶器である壺屋焼の窯元やお店が並ぶ一画。壺屋焼の窯元ややちむんを使ったカフェなどもあります。毎年11月には「壺屋陶器まつり」が開催され、多くの人が訪れます。 ・壺屋陶器事業組合https://tuboya.com/ やちむんの里 那覇から車で約1時間ほど、読谷村の奥まった場所にあるのが「やちむんの里」です。独立して営業する19の工房が建ち並ぶ場所。各工房ごとに特色があるため見て回るのも楽しい場所です。(工房によっては見学不可の場所もあります)工房やギャラリーでやちむんが買えますし、工房を開放していないところでは、共同売店で販売しています。陶房・ギャラリー お目当ての作家さんがいる場合は、直接その陶房やギャラリーを訪ねてみるのもおすすめです。ただし、工房によっては、一般の方に開放していない場合もあります。事前にちゃんと調べてから行きましょう。 オンラインショップ 沖縄県外でも「やちむん」を買うことは可能です。最近ではオンラインショップでも、やちむんを多く扱うところが増えてきました。Tracieでは、伝統的な「やちむん」から、個性豊かな作陶が特徴的なもの、沖縄本島や離島の工房まで、さまざまな「やちむん」を取り扱っています。約300年の歴史を誇る壺屋の窯元「育陶園」▼育陶園の器はこちらで確認できますhttps://toracie.net/products/list?category_id=86  温かみのある作陶が定評。やちむんの里の「ノモ陶器製作所」▼ノモ陶器製作所の器はこちらで確認できますhttps://toracie.net/products/list?category_id=51 沖縄の海をテーマにした青い器に琉球ガラスを取り入れた技法が注目の「うるま陶器」▼うるま陶器の器はこちらで確認できますhttps://toracie.net/products/list?category_id=88インパクトのある絵柄で多彩な表情をもつ器を作る、壺屋の「工房くばやー」▼工房くばやーの器はこちらで確認できますhttps://toracie.net/products/list?category_id=73石垣島の海を表現した独自の釉薬で仕上げる淡いブルーが特徴「やまばれ陶房」▼やまばれ陶房の器はこちらで確認できますhttps://toracie.net/products/list?category_id=53石垣島の貝殻を用いたガラスのような不思議なやちむん「アンパル陶房」▼アンパル陶房の器はこちらで確認できますhttps://toracie.net/products/list?category_id=49

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  • ふだん使いの素敵な器・小石原焼の魅力

     独特な文様が特徴的な小石原焼。江戸時代より前から続く、日本が誇る伝統工芸品のひとつです。大小様々のお皿やお茶碗、日常使いの生活雑貨を作り続けてきました。最近では、伝統技術を生かしたモダンなデザインを提供する窯元も現われ、新たな進化を遂げています。この記事では、小石原焼の歴史や特徴を解説。その魅力や良さに迫ります。 小石原焼とは? 小石原焼(こいしわらやき)は、福岡県の朝倉郡東峰村(とうほうむら)で作られている陶器。約350年の歴史を持つ工芸品です。東峰村は、大分県の県境、福岡県中央部の東端に位置しています。博多・小倉から電車で約2時間、修験道の霊山としても知られる英彦山 (ひこさん) をはじめ、標高1000ⅿ級の山々に囲まれています。この山々から取れる赤土が、小石原焼の原料となっているのです。 小石原焼で作られるのは、主に日常使いの生活雑貨。独特の幾何学的紋様が特徴で、陶器でありながら磁器のように薄さと軽さを持ち合わせています。あたたかく素朴な風合いの中に上品さを感じさせる、美しい形と色味が魅力です。実用性がありながら美しいその様は、柳宗悦らに「用の美の極地」と称えられました。 福岡のお土産品としても人気が高いほか、博多駅前の都ホテル博多や、THE BLOSSOM HAKATA Premierなど、高級ホテルのアメニティにも採用されています。 小石原焼の歴史 小石原焼の歴史を語るには、まず「高取焼(たかとりやき)」「中野焼」の説明からはじめる必要があります。 はじまりは、豊臣秀吉の朝鮮出兵まで遡ります。1592年のことです。黒田長政は、朝鮮出兵の際に日本に陶工・八山を連れ帰りました。その後、1600年の関ヶ原の戦いの手柄を受け、筑前藩主になった長政は、1606年に鞍手郡の高取山の麗に窯を築かせます。これが「高取焼」の始まりです。八山は「高取」の名前にちなみ「高取八蔵重貞」と名を改めました。その後、高取焼は、高取山から窯場を転々とすることになります。 時は流れ1665年。高取焼は小石原に窯を移しました。また、八蔵の孫である八之丞も小石原地区中野で質の良い陶土をみつけ、中野皿山に開窯。そして1682年、藩主の黒田光之が肥前伊万里より陶工を招き、 中国風の磁器を伝え、その頃すでに小石原にあった高取焼と交流することで中野焼が生まれました。この中野焼が、昭和になって「小石原焼」とよばれるようになったのです。 明治時代になると、1929年にバーナード・リーチや柳宗悦、濱田庄司らが小石原村へ訪問し、小石原焼を「用の美の極地」と賞賛。小石原焼は民藝ブームの波に乗って人気を高めました。 戦後、1958年にブリュッセルで開かれた万国博覧会において、小石原焼はグランプリを受賞します。さらに、1975年には陶磁器として日本で初めて伝統的工芸品に指定されました。江戸時代から長きに渡り日本の陶芸界に大きく影響を与え続けた小石原焼。生活の器として愛され続けたその伝統は今も息づいています。 小石原焼の特徴 小石原焼の特徴は、陶器でありながら磁器のように薄さと軽さ、そして規則的にった独特の幾何学的模様。そこには様々な技法が使われています。 飛び鉋 (がんな) 赤土の上に白色の化粧度をかけ、ろくろを回しながら、カンナの刃先で規則的に化粧土を削いで幾何学文様を彫る技法。小石原焼の独特の模様が作られる。 刷毛目 (はけめ) ろくろを回しながら、化粧土が乾く前に刷毛で等間隔に模様を入れていく技法。「打ち刷毛目」とも言い、丸い皿だと花びらのように見える模様が作られる。 櫛目(くしめ) ろくろを回しながら、木材を独自に加工した道具を用いて文様を描く技法。石庭の枯山水を思わせる模様が作られる。 流し掛け ろくろを回しながら、表面にスポイトなどで化粧土や釉薬を垂らすように掛けていく技法 打ち掛け ろくろを回しながら、柄杓などで化粧土や釉薬を浴びせ掛ける技法 ぽん描き ろくろを回しながら、釉薬を竹の容器から少しずつかけていく技法 小石原焼はどこで買える?人気の小石原焼。手に入れるためにはどうしたらよいのでしょうか。直接窯元に行く 小石原には、現在小石原焼・高取焼を合わせて44軒の窯元があります。窯元でショッピングができたり、陶芸体験を提供しているところもあって自力で回るのが難しい場合は、現地の観光ガイドさんに案内をお願いすることもできます。東峰村ツーリヅム協会では、小石原焼・高取焼の窯元めぐりや小石原焼の買い物のお手伝いをする「小石原焼観光ガイド」を行っています。認定のガイドさんなので安心です。料金も1人1時間500円~と格安。 参考:東峰村観光情報サイト「東方見聞録」http://toho.main.jp/kamamoto.htmlhttp://toho.main.jp/yakimono-gaid.html 小石原焼陶器協同組合(窯元の一覧があります)https://tenku-koishiwara.com/about/道の駅で買う 国道211号沿いにある「道の駅 小石原(こいしわら)」では、小石原焼の窯元が出店する「陶器コーナー」があり、買い物が楽しめます。ドライブがてら立ち寄ってみては。http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/kobetu/koishiwara/koishiwara.html 小石原焼の陶器市 小石原では、5月と10月の春秋2回、「民陶むら祭」を行っています。小石原焼・高取焼も扱う陶器市です。通常価格より2割引きとお買い得な商品が並ぶとあって、県外からも多くの人たちが訪れる人気のイベントです。コロナ禍の2021年春季は「ネットで民陶祭」が開催されました。 インスタグラムでの開催なので、チェックしてみてください。https://www.instagram.com/koishiwara_marche/ toracieで扱っている小石原焼の窯元全国から素敵なうつわを買い付け、オンラインで販売するセレクトショップ「toracie」では、現在以下の小石原焼の窯元さんの作品を取り扱っています。これからも拡充予定です。どうぞお楽しみに! 鶴見窯元https://toracie.net/products/list?category_id=123 1974年に開窯。現在、二代目として息子の和田義弘さんが、伝統の技と意思を継いで作陶されています。素朴な土の温もりを持つ小石原焼の伝統を守りながら、実際に自宅で使ってみたくなるようなデザインが魅力です。 翁明窯元https://toracie.net/products/list?category_id=121 1983年に開窯。現在は親子2代で作陶されています。。「伝統や技法に縛られすぎず新しい世界を切り開いていきたい」と、小石原焼の伝統技法である飛び鉋を用いながら、独自に生み出した水玉等の模様を組み合わせて、親しみのあるデザインに仕上げているのが特徴です。 やまさん柳瀬窯https://toracie.net/products/list?category_id=55創業から約350年、栄誉ある伝統を受け継ぐ窯元です。暮らしにやすらぎと潤いをもたらす上質の民陶をお届けするために小石原の伝統的な手法をベースに独特の色付け、絵付けを実践。伝統と現代様式が溶け合った作品作りをされています。 早川窯https://toracie.net/products/list?category_id=46福岡県・小石原で「刷毛目・打掛・飛び鉋」といった伝統の技法で作品作りをされている早川窯。現代の暮らしに沿うように作られた「ココット」が人気の窯元さんです。 

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