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食器全国シェアの50%以上!?美濃焼について解説!


約1300年の歴史を持つ美濃焼。古くは美濃と呼ばれた地方で生産されたやきものの総称です。美濃焼では和食器、洋食器からインテリアまでを幅広く生産しています。食器全国シェアの50%以上は美濃焼なので、私たちが普段何気なく使っているうつわも実は美濃焼かもしれませんね。この記事では、美濃焼の歴史や特色、お買い物スポットなどをご紹介します。


美濃焼とは?

飛鳥時代から続くといわれる美濃焼。他の産地の名前と大きな違いがあるのは、美濃地方で 生産された焼きものの総称であるということです。といっても、美濃焼の産地は、岐阜県美濃市ではありません。岐阜県の東南部にある東濃地方の土岐市、多治見市、瑞浪市がその産地。このエリアにはおよそ900の陶磁器製造業者と100を越す陶磁器卸業者があり、ここで生産された陶磁器が日本全国に出荷されています。


時代の要請にこたえて作られ続けてきた美濃焼。多くのバリエーションがあります。和食器・洋食器などの陶磁器から、タイルや置物などその種類は多様です。


日常的な食器は、軽量で電子レンジや食洗器でも使えるものが多く実用的なのもポイント。

美濃焼のシェアは日本の半分以上といわれますが、出荷額は実は40%程度。主体が日常の雑貨であり、リーズナブルなものが大半。美濃焼は、大量生産品から、歴史的価値の高い芸術品まで幅広く作られており、生産のすそ野が広いのです。多くの技術を保有していることから、人間国宝も2名、伝統工芸品には15品目が指定されています。


美濃焼の歴史


美濃焼の前身は、5世紀ごろに朝鮮半島から伝わった焼物の「須恵器」といわれています。

美濃その製法が伝わったのは7世紀ごろ。約1400年前の飛鳥時代です。奈良時代に制作された「美濃」の印がある「美濃刻印須恵器」が岐阜市歴史博物館に展示されています。


平安時代には、「灰釉陶器(かいゆうとうき)」と呼ばれるうわぐすり(釉薬)をかけたやきものの製法が伝来。貴族や寺社を中心に使われるようになりました。対して、一般民衆向けには釉薬を施さない「山茶碗」(日用食器)が生産されるようになります。


美濃焼がその名を高めたのは、安土桃山時代の、茶の湯の流行によるものです。織田信長の保護の下、千利休や古田織部の指導によって芸術性を高めた茶人好みの美濃焼が登場します。なかでも「瀬戸黒」「織部」「黄瀬戸」「志野」の四様式は美濃焼の代表格。時代を越えて愛され、いまの美濃焼の基礎となっています。


江戸時代に移ると、茶陶の中心は楽焼をはじめとした京焼に移りました。日常雑器の生産を手掛け、美濃焼は江戸をはじめ全国に流通。中期には、黄緑色から淡青色の御深井(おふけ)釉を用いた「御深井焼」が登場し、後期には陶器より硬くて白い磁器が焼かれるようになります。


明治時代には、他の産地に先駆けて技術革新。量産化を可能としました。効率よく生産するため、産地毎に製品の分業化が進んだのもこのころです。大正時代に入ると、美術価値の高い工芸品を作る陶工も現れました。現在は、原料から販売までを分業したことにより、多種多様なニーズに応えられる生産・販売体制を確立。さまざまな種類のやきものを生産し、陶磁器の生産量は日本一を誇ります。 


美濃焼の特徴


美濃焼は、その長い歴史の中で、時代ごとの人々の好みに合わせて新しい技術・釉薬を開発してきました。そのため、さまざまな姿かたち・技法・様式が存在します。また、伝統技法にとらわれず、各種食器、湯たんぽや骨壺など非常に様々な品物を生産しています。

美濃焼の代表的な様式


伝統的な美濃焼の様式のなかでも、代表的な黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部の四様式について特徴を解説します。


・黄瀬戸 (きせと)


黄瀬戸は、鉄釉による美しい淡黄色の肌が特徴。

薄づくりのうつわにさまざまな草花の文様を描いた「あやめ手」と、ほとんど文様のない「ぐいのみ手」があります。

表面に光沢のある「小瀬戸系」黄瀬戸と、「油揚げ肌」と呼ばれる光沢のある黄瀬戸に別れます。



・瀬戸黒 (せとぐろ)


瀬戸黒は、鉄釉(てつぐすり)をかけて1200度前後の窯で焼成します。窯から取り出して急冷させることで、深い黒色と艶、そして貫入(かんにゅう)と呼ばれるひび模様が生まれるのが特徴です。また、形も従来の丸みを帯びた茶碗とは異なり、底が平たく半筒。高台も低いという特徴がありました。

それまでの赤みを帯びた茶碗とは異なる「漆黒」の美しさは「引出黒 (ひきだしぐろ) 」と呼ばれ、茶人たちに愛されました。



・志野 (しの)


志野は、細やかな貫入と、ほんのりと赤みをおびたやさしい乳白色が美しい焼物です。「もぐさ土」と呼ばれる土に白い長石釉 (志野釉) をかけて焼成します。従来の型押しや彫りでなく、素地の上に直接絵を描ける器は画期的でした。

無地志野、鼠志野、絵志野、紅志野、練込志野などいくつか種類があります。なかでも絵志野茶碗の「卯花墻(うのはながき)」は、日本製の焼物では数少ない国宝に指定されています。



・織部 (おりべ)


安土桃山時代の武将であり、豊臣秀吉・徳川家康の茶堂、徳川秀忠の茶の湯指南役を務めた古田織部(ふるた・おりべ)が創意工夫を凝らして作らせたものがルーツといわれています。個性的で大胆な歪んだ造形、鉄絵による意匠や味わい深い色の美しさが特徴です。

織部に使われている鮮やかな緑は「織部」という色の名前にもなっています。作風により、全体を鉄釉で塗りつぶした「織部黒」、全面に青い釉薬をかけた「青織部」、白く薄い施釉で光沢があり、志野に似ている「志野織部」など10色の織部焼があり、形や模様もさまざまです。


美濃焼の焼物産地


明治時代以降、生産の効率化のために地区ごとに製品を分業して作っていました。そのため、今も各地区ごとで職工技術が細分化されています。

美濃焼がお手頃価格で手に入るのは、この分業制度のおかげです。


地区

アイテム

笠原

モザイクタイル、笠原茶碗

高田

酒徳利、湯たんぽ、汽車土瓶、釜飯の釜

市之蔵

盃、和食器

滝呂

コーヒー椀皿、マグカップなど白磁製品

駄知

どんぶりややすり鉢

下石

和食器、徳利

妻木

コーヒー椀皿、美濃白磁

土岐津

マグカップ、煎茶茶碗

土岐津西部

湯呑、マグカップ、小鉢

肥田

煎茶茶碗・湯呑など 

瑞浪

和・洋食器、ニューセラミック

恵那

洋食器





美濃焼はどこで買える?


生産量が多い美濃焼。現地スポットや陶器市も数が多く、窯元や卸売商社のオンラインショップでの通販も充実しています。卸売商社や陶器市など、安く買える手段も豊富です。

ぜひ一期一会の器を見つけてみてくださいね。

織部ヒルズ

土岐市北部にある「土岐美濃焼卸商業団地」のこと。陶磁器卸商社が一同に集まり、陶磁器の展示販売数は5万点以上!豊富な品揃えが魅力のスポットです。名古屋ドーム約5個分の広大な敷地に各店舗が点在しています。取り扱うのは美濃焼だけではありません。洋食器やガラス、漆製品、雑貨など様々なお店もあります。


▼詳細はこちら

https://www.oribe-hills.com/



道の駅 土岐美濃焼街道 どんぶり会館


美濃地方の土岐市駄知町は、どんぶりの生産量では日本一。それにちなみ、外観をどんぶり型のデザインをした道の駅。美濃焼のアンテナショップのほか、展示コーナーや作陶教室もあります。名物は「どんぶりソフトクリーム」。食べ終わった後にどんぶりがもらえます。

▼詳細はこちら

http://www.donburi-kaikan.com/



多治見美濃焼卸センター


多治見市にある、美濃焼の卸売店が連なる施設です。直営の「美濃焼スクエア」は、約20社の陶磁器商社から厳選された器を扱うセレクトショップです。ギャラリーが併設され、和食器・洋食器から作家ものまで幅広いラインナップ。他にも直営の小売店があります。


▼詳細はこちら

http://www.chuokai-gifu.or.jp/tajimi/shop.html


美濃焼の陶器市

美濃市の陶器市は、主要産地である土岐市・多治見市・瑞浪市それぞれ異なる日程で開催されます。

土岐美濃焼まつり

陶磁器の産地では必ずと言っていいほど行われる「陶器市」。「土岐美濃焼まつり」は日本三大陶器祭りの1つです。織部ヒルズで毎年のゴールデンウィークに開催されます。

開催概要や場所については、織部ヒルズのWebサイトをご確認ください。


▼詳細はこちら

https://www.oribe-hills.com/

多治見陶器まつり

毎年4月上旬に本町オリベストリートなどで開催されます。

開催概要や場所については、市のWebサイトをご確認ください。


▼詳細はこちら

https://www.city.tajimi.lg.jp/kanko/event2015/toukimatsuri.html


たじみ茶碗まつり


毎年10月に多治見美濃焼卸センターで開催されます。

開催概要や場所については、Webサイトをご確認ください。


http://chuokai-gifu.or.jp/tajimi/~minoyaki/index.html

みずなみ陶器まつり

毎年11月第1日曜に、瑞浪市の「産業振興センター」で開催される陶器市です。

開催概要や場所については、観光協会のWebサイトをご確認ください。


▼詳細はこちら

http://xn--w0w51m.com/tokimatsuri/



美濃焼の窯元


店舗だけでなく、実際に町巡りをしながら窯元を巡るのも旅の醍醐味です。岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市にそれぞれ窯元があります。中には予約しないと行けない窯元もあるので、お目当ての場所は事前にチェックしておくか、ツアーに申し込むのがおすすめです。


土岐市

土岐市観光協会では、ガイドとともに窯元を巡るツアーを実施しています(有料)。土岐市の道案内や歴史を聞きながらギャラリーをめぐるだけでなく、窯元の職人さんによる工房の案内や解説もついた充実プラン。

7つの工房をめぐります。


▼詳細はこちら

https://toki-kankou.jp/kiln-tour-in-dachi

https://toki-minoyaki.jp/

多治見市

「本町オリベストリート」は、昭和初期まで陶器問屋街だった古い歴史ある建物をギャラリーやカフェとしてリニューアル。街歩きを楽しみながら、美濃焼ショッピングができる人気スポットです。


▼詳細はこちら

https://tajimi-pr.jp/shopping

https://www.kankou-gifu.jp/spot/1354/


toracieで扱っている美濃焼の窯元

全国から素敵なうつわを買い付け、オンラインで販売するセレクトショップ「toracie 」では、以下の美濃焼の窯元さんの作品を取り扱っています。

https://toracie.net/products/list?category_id=&name=%E7%BE%8E%E6%BF%83%E7%84%BC


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