梅雨の時期だからこそ気をつけたいこと食器の手入れ
梅雨の時期、うつわやうつわを扱い保管するキッチンや食器棚、うつわを収納している木箱には、湿気がこもりがちです。こんなとき、最も気をつけたいのは「カビ」。カビは、うつわに残っている洗い残しやうつわを敷いているふきんなどが吸った湿気で発生します。
洗い残しがないよう、うつわを丁寧に洗うこと、洗った後はしっかりと乾燥させることが大切です。また、意外にも食器棚や収納している木箱にもカビが発生するので、棚の後ろや木箱の中に除湿剤を置く、うつわを敷くふきんや除湿シートなどはこまめに交換するなどの対策も欠かせません。食器棚や収納している木箱で発生したカビが、何らかの拍子でうつわに移らないとも限らないからです。
もし陶器や磁器でカビが出てきてしまった場合、うつわを洗って熱湯で消毒します。それでも取れないときは薄めた漂白剤に浸し、しっかりすすいだあと天日干しで乾燥させましょう。木製の食器でカビが発生したら、70~80%の濃度のアルコールをキッチンペーパーかふきんに染み込ませたもので拭き、水ですすいでしっかり乾かしましょう。
器の種類別でのお手入れ方法も解説していますのでこちらもご確認ください。
陶器のお手入れの仕方は?
https://toracie.net/blog/oteiretoki
磁器のお手入れの仕方は?
https://toracie.net/blog/oteirejiki
漆器のお手入れの仕方は?
https://toracie.net/blog/oteireshikki
ガラス食器のお手入れの仕方は?
https://toracie.net/blog/oteireglass
木製の食器のお手入れの仕方は?
https://toracie.net/blog/oteiremokusei
<参考文献>
『生活雑貨を修理する本(THE修理 なんでも自分で直す本)』株式会社地球丸 2005年
『日本料理 基礎から学ぶ器と盛り付け』畑 耕一郎 柴田書店 2009年
『えらぶ つかう 楽しむ 毎日のうつわ』遠藤 文香 日本文芸社 2011年
『民藝の教科書1 うつわ』萩原 健太郎 グラフィック社 2012年
『民藝の教科書3 木と漆』萩原 健太郎 グラフィック社 2012年
『料理人のための和食の器・扱い方ハンドブック』 遠藤 十士夫 旭屋出版 2013
『台所道具を一生ものにする手入れ術』日野 明子 誠文堂新光社 2014年
『ていねいに暮らしたい人の、「一生使える」器選び(講談社+α文庫)』内木 孝一 講談社 2015年
『和食器のきほん―改訂版―テーブルコーディネートアイテム:豊富な種類と産地、揃え方と扱い方、上手なしつらえまで』浜 裕子 誠文堂新光社 2017年
『洋食器のきほん―テーブルコーディネートアイテム:ヨーロッパの名窯からメイドインジャパンの器まで、上手な揃え方と食卓演出』浜 裕子 誠文堂新光社 2018年
『クロワッサン 2020年11/10号No.1032 [料理を一層、美味しくする うつわ。] 』 P50~51
『暮らしの図鑑 ガラス 楽しむ工夫×基礎知識×注目の作家・ブランド50』みつま ともこ 翔泳社 2020年
『暮らしの図鑑 うつわ 楽しむ工夫×注目作家55人×基礎知識』コハルアン 翔泳社 2020年