磁器のお手入れの仕方は?
磁器とは、白色粘土に長石、珪石、陶石(とうせき)といったガラス質を含む粉末を加えた素地を、1,300~1,400℃の高温で焼いたものです。通称「石もの」と呼ばれ、叩くと「ぴんぴん」という乾いた金属音がします。17世紀前半に朝鮮から連れてこられた陶工が有田で陶石を発見し、白磁の成形と焼成に成功したことがはじまりで、日本では有田焼、九谷焼、波佐見焼がよく知られています。
白くて透明感があり、滑らかな質感と軽さが特徴です。吸水性は低く、油や汁がシミになったり、カビなどの汚れがつきにくかったりして、扱いやすいのが利点です。
<参考文献>
『生活雑貨を修理する本(THE修理 なんでも自分で直す本)』株式会社地球丸 2005年
『日本料理 基礎から学ぶ器と盛り付け』畑 耕一郎 柴田書店 2009年
『えらぶ つかう 楽しむ 毎日のうつわ』遠藤 文香 日本文芸社 2011年
『民藝の教科書1 うつわ』萩原 健太郎 グラフィック社 2012年
『民藝の教科書3 木と漆』萩原 健太郎 グラフィック社 2012年
『料理人のための和食の器・扱い方ハンドブック』 遠藤 十士夫 旭屋出版 2013
『台所道具を一生ものにする手入れ術』日野 明子 誠文堂新光社 2014年
『ていねいに暮らしたい人の、「一生使える」器選び(講談社+α文庫)』内木 孝一 講談社 2015年
『和食器のきほん―改訂版―テーブルコーディネートアイテム:豊富な種類と産地、揃え方と扱い方、上手なしつらえまで』浜 裕子 誠文堂新光社 2017年
『洋食器のきほん―テーブルコーディネートアイテム:ヨーロッパの名窯からメイドインジャパンの器まで、上手な揃え方と食卓演出』浜 裕子 誠文堂新光社 2018年
『クロワッサン 2020年11/10号No.1032 [料理を一層、美味しくする うつわ。] 』 P50~51
『暮らしの図鑑 ガラス 楽しむ工夫×基礎知識×注目の作家・ブランド50』みつま ともこ 翔泳社 2020年
『暮らしの図鑑 うつわ 楽しむ工夫×注目作家55人×基礎知識』コハルアン 翔泳社 2020年