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お皿を買ったら使い始めにやりたいこと

自分の元に来てくれた素敵なうつわ。せっかくだから、長持ちさせたいですよね。今回は、お皿を買ったら使い始めにしておきたいことを、うつわの種類別に解説します。「お手入れなんて面倒」と思うかもしれませんが、使い始めのお手入れをきちんとすることで、最初の風合いを長持ちさせられます。それに何より、手間ひまかけてうつわを大事にすることで愛着も生まれますよ。

・陶器


「やきもののお手入れ」と聞いて、一番最初に思い浮かぶのは陶器ではないでしょうか。

温かみのある風合いで、食材の美しさを引き立ててくれる陶器。「陶土」と呼ばれる土から作られる陶器は、別名「土もの」とも呼ばれます。陶器で有名なのは萩焼。最近人気の波佐見焼や小石原焼、沖縄のやちむんなども陶器が多いです。いずれも独特の風合いでおしゃれな人気の器ですね。


陶器は、磁器と比べると厚手で土の密度が低いので、すき間に水分を吸い込みやすいのが特徴。そのため、買った後いきなり使うと、水分が染み出したり、食材のにおいや色がついてしまうことがあります。例えば醤油皿を買ったからといって、そのまま醤油を注いでしまうと、醤油を吸い取ってしまうのです。買ったときの状態をできるだけ維持したい場合は、使い始めに「目止め」を行いましょう。

使い始めには「目止め」


「目止め」は、米のとぎ汁などのデンプン質で器の表面をコーティングし、うつわのすき間をふさぐ処理です。使い始めに目止め処理をしておくと、水分の侵入をある程度防ぐことができますので、最初の風合いを長持ちさせられます。

(ただし、完全にふさぐことはできません。)


お皿などの食器と、土鍋は目止めの方法が少し違いますので、ここではお皿の目止めについて解説します。


(1)お皿が入るくらいのお鍋を用意します

(2)鍋の底が見えないくらいの濃さのお米のとぎ汁(もしくは小麦粉や片栗粉を溶いた水※1リットルに対し、大さじ1杯が目安)をお皿がかぶるくらい入れます

(3)弱火~中火ほどの火加減でじっくりと温め、20分ほど煮沸します

(4)鍋ごとそのまま冷まします

(5)冷めたらお皿のぬめり洗い流して水分を拭き取ってから、自然乾燥させます。高台があるお皿の場合は裏返して干すのがおすすめです。


たくさんの器を入れると、お鍋の中で煮るときにぶつかり合って割れることがあります。余裕をもって入れ、破損を防ぐには、お皿同士の間にキッチンペーパーを挟むのも効果的です。冷ますときは温度が下がるのを待ちましょう。水をかけるなどして急に冷ますと器が割れることがあります。


もし、お皿が入るサイズの鍋がない場合は、洗面器や桶などを使用しましょう。お米のとぎ汁を鍋で温めて沸騰させてから洗面器に入れ、その中に器を浸します。あるいは、温めたとぎ汁をそのまま器に注ぎます。冷まして洗い、乾燥させるところは同じ手順です。1度で目が埋まらない場合は、何度か繰り返します。


その後は、使う前に水に浸してから使うと、長持ちさせることができます。お皿の使用頻度にもよりますが、年に1~2度ほど定期的に目止めを行なうとより効果的です。


しかし、目止めをしたからといって、においが強かったり、色が濃い食材や液体を、長い時間器に触れた状態にすることは避けましょう。また、つけ置き洗いは厳禁です。

「目止め」は絶対に必要?


目止めをすべきかどうかは、うつわの取扱説明書を確認してください。というのも、陶器の中でも、使っている釉薬の種類や、焼き方によっては、目止め不要のものもあるからです。また、目止めの方法が間違っていたりすると、逆ににおいやカビの原因になることもあります。もし、説明書が手元にない場合は、陶房やメーカーに確認してみましょう。




toracieでは、お皿だけでなく、湯呑やお茶碗、お子様用の食器など、約200点の陶器を扱っています。いずれも陶房の個性が光る、素敵な器ばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。


https://toracie.net/products/list?category_id=&name=%E9%99%B6%E5%99%A8



・磁器/半磁器


磁器は、陶器とは異なり「石」からできています。そのため、強度も強く吸水性もほぼありません。半磁器は、土と石の両方をブレンドした原料を使っています。陶器のような印象を持ちながら、磁器の強度を持つうつわです。磁器や半磁器の特徴は「丈夫なこと」。オーブンや電子レンジで使用できるものが多くあります。


陶器とは異なり、器のすき間が開いていないので「目止め」のような使いはじめの処理は不要です。洗ってそのままお使いいただけます。


・漆器


漆器の歴史は古く、日本では縄文時代から使われていたと言います。華やかで高級なイメージがありますが、実はとても丈夫で機能的な器です。


漆器の取り扱い方は簡単です。買ったら基本的にそのまま洗って使えます。もし、漆のにおいが気になる場合は、以下の方法を試してみましょう。


・米のとぎ汁に一晩漬ける

・米びつに入れる

・風通しの良い場所で2~3日陰干しする


普段のお手入れは、普通の食器と同様に手で洗います。洗った後に乾いた布で拭きあげると、ツヤが出るだけでなく長持ちしますよ。


toracieでは、漆器デビューにぴったりな天然木製・天然漆のお椀をご用意。お手入れ次第で一生モノとしてお使いいただけますよ。ぜひご覧ください。

https://toracie.net/products/list?category_id=&name=%E6%BC%86


・ガラス


一口で「ガラス」といっても、地域や国ごとにさまざまな製造方法や成形方法があります。そのため使い方はさまざま。ほとんどのガラスは「ソーダガラス」といって、温度差と衝撃に弱く、熱湯などを注ぐと割れてしまいます。しかし、耐熱ガラスであれば電子レンジが使えますし、ものによってはオーブンや直火も使用できます。


ガラス製品の使い初めのお手入れは、台所用中性洗剤もしくはガラス専用洗剤を使って水洗いすること。洗うときは柔らかいスポンジを使ってください。すすぐときはぬるま湯を使うと、ガラスの輝きが増します。水を切ったら、まだ湿っているうちに乾いたふきんで拭きあげましょう。洗った後、そのままにしておくと、水滴が乾く際に成分が表面に残って水アカとなります。ガラスを曇らせずクリアに保つためには、乾く前に水分を拭き取りましょう。


強化ガラスや耐熱ガラスについては、他のガラスよりは丈夫ですが衝撃には弱いです。丁寧に取り扱うようにしましょう。



toracieでは、やちむんと同じくぽってりとした風合いが人気の「琉球ガラス」を中心に、食卓を彩るガラスのうつわを取り揃えています。ぜひご覧ください。

https://toracie.net/products/list?category_id=&name=%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9




うつわをお手入れしながら使うことを「育てる」とも言います。例えば萩焼は、貫入に色が入って風合いが変わることを「萩の七化け」ともいい、自分だけの経年劣化を楽しむところまでセットです。器の使い始めのお手入れは「これからよろしくお願いします」という挨拶といったところでしょうか。お手入れが必要な器には、しっかりと対応して「あなただけの器」を育てていきましょう。

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